[携帯モード] [URL送信]

Vongole Company
033乱入者と肉食獣
「…ここにはこれを代入して」



「あ、そういうことですか!」



今では当たり前となった夕方の雲雀さんとの学習。

一緒に勉強をしていると、雲雀さんは悪い人じゃないと思った。



…まあ掴めない人だけどね



私は心の中で苦笑した。

二人で参考書を見ていると、広間の扉が開いた。



「ちゃおっス」



「リボーンさん!」



入ってきたのはリボーンさん。

最近リボーンさんはよく夕方に広間に来る。



「雲雀と悠南、よく一緒にいるな」



とからかいながらいつも声を掛けられる。

今日も言われるのだろうか、と思っていると

やっぱりリボーンさんは口を開く。



きた………!



「悠南、雲雀、俺にはお見通しだぞ」



「……へ?」



予想外の言葉に間抜けな声をあげる私。

正面の雲雀さんも眉をよせてリボーンさんを見ている。

リボーンさんはイライラしているような表情で帽子に手を置いた。



「今夜、幹部を集めて決めるぞ」



「…何を?」



リボーンさんの言葉にムッとした表情の雲雀さん。

私はぽかーんとリボーンさんに質問をする。

リボーンはニヒルに笑った。



「悠南の家庭教師決めるためだぞ」



「…邪魔しないでくれる?」



雲雀さんがそっとトンファーを片手に立ち上がった。

しかしリボーンさんは



「じゃあな」



と言って足早に広間を出ていった。



私の家庭教師って…



「どういうことですか?」



「………」



私の顔を睨んでくる雲雀さん。

君黙っててくれる、とでも言うかのように。



ちょ、そういうの、逆ギレって言うんですよ…!!

[次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!