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Vongole Company
023転校
「……学校?」



「悠南も学校に行かなければならないだろう?」



「うん、まぁ…」



私はただいま、おじいちゃんの前で口をあんぐり開けてる状態です。

オレガノさんに連れられて、おじいちゃんの部屋に行った私。

そこには出張前らしいおじいちゃんがパリッとスーツを着こなして車椅子に座っていた。

隣に家光さんも。



学校………かぁ。



そういえば家出をした私。

当然学費も払ってもらえなくなる



学校退学

という流れになる。



ぶっちゃけ私はこのまま退学でも良かった。



いや、人生設計とか…

ないけどさ?

なんとかなるんじゃないか、って思うんだよね。

うん、なんとなく。



「あの、私このまま学校行かなくてもいいよ、おじいちゃん…?」



おじいちゃんに言ってみたけれど。



「それはいけないよ」



と即答された。



あ、なんかゴメンナサイ。



「じゃあ悠宮の学校には学費の支払いはこちらで受け持つと連絡を…」

オレガノさんがスーツのポケットから携帯を出す。



出来る女って感じでいいな、



と私は思う。
けど…



またあの学校かぁ…



学校は変わらずじまい。

転校するならまだ学校行く気になったかもしれないけど、あの学校か…

ぶっちゃけあの学校、嫌いなんだけど…

いやいや、学費まで払ってもらってるのに文句はいけない、



と私が様々なことを思っていると家光さんが口を開く。



「イーピンと同じ高校に行かせてはどうでしょう、九代目」



きゅぴーん!



私の目は一気に家光さんに行った。



ナイス! 家光さん!



イーピンちゃんと同じ高校なら楽しそうだ。

私は家光さんの言葉に大きく頷いた。

私の頷きぶりを見て、おじいちゃんは微笑む。

そして穏やかに言った。



「では…



イーピンとランボと同じ高校にしようか」



らんぼ…?



新しい名前が出てきたけれど気にしないことにした。



今度からイーピンちゃんみたいな制服を着て一緒に登校―



初めての友達のような存在で、私はウキウキしていた。

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あきゅろす。
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