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Vongole Company
021衝撃的な朝食
見慣れない天井。



見慣れないベッドの感覚。



私は朝起きて、しばらく目をしばたかせた。

そしてやっと昨日のことを思い出した。



「あ、ここ、ボンゴレ…」



そうでした、私は昨日突発的に家出をして

ここの住人になったんでした。

いやぁ、一日でいろいろあったんだなぁ、私。



とりあえずベッドから起き上がる。

家のベッドとはフカフカ感がまるで違う。



さすが世界のボンゴレ…!!



私が豪華な部屋をうろうろしているとノックが聞こえた。



「どうぞー」



「おはよう、悠南ちゃん!」



扉を開けて入ってきたのはイーピンちゃん。

私はイーピンちゃんの服装をじっと見つめた。



あれ、またしても制服を着ている。



「悠南ちゃん、朝食一緒に食べよう?」



イーピンちゃんは私の視線を気にすることなく私を朝食に誘った。



「あ、うん!」



ボンゴレの朝食ってどんな感じなんだろうか。

私の家もそれなりの朝食ではあったけど…

きっとボンゴレとは比べ物にならないだろう。






食堂に着く。



長テーブルがいくつか置かれていて、一人一人が自由に食べれるようになっている。



そんな中、私はあるものを見つけた。







「………これ、朝食?」



「うん」



私の問いかけに素直に頷くイーピンちゃん。



嗚呼、そこは否定してほしかった…!!



なにしろ食堂の長テーブルにあったのは……



インスタントのコーンスープ。



そしてクロワッサン。



料理というものは全くありませんでした。



「イーピンちゃん、いつもこんな…?」



「あ、ううん! 今は京子さんとハルさんがいないから、こうなってるだけ!」



いつもはもっといっぱいあるよ、とイーピンちゃんは教えてくれた。



あ、京子さんって…

誰かと数週間旅行中の?



私は昨日の会話を思い出した。


まあ、つまり。

その京子さんとハルさんが戻ってこなければ毎日―



「インスタント?!」



私は叫ぶ。

あ、お恥ずかしいことに私、インスタント……食べたことない奴なんです←



※もちろん管理人は食べたことありますよ!

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あきゅろす。
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