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Vongole Company
018ダーリンとハニー
一瞬にして張り詰めた部屋。

お互いに口角を上げながら視線を交わせる変態ナッポーとリボーンさん。

目を開けた雲雀さんが



「ワォ、僕も入れてよ」



と空気の読めていない発言をする。



まあ、あの人にとっては空気読むなんてこと必要ないんだろうけど。

周りの空気とか気にしなそうだしね、うん



「リボーン、おとなしく僕に6号室を譲ってください」



「俺は6号室気に入ってんだ、渡すつもりはねーぞ」



変態ナッポーが口を開く。

しかしリボーンさんは表情一つ変えることなく答えた。



あ、リボーンさんが今まで6号室に住んでたんだ。

愛着あるんだなぁ…

部屋とか変わると内装違うのかな?



「ここは悠南に決めてもらいましょうか」



あ、ちょっと待って。



「そーだな」



え、必然的にこの二人のどっちかが私の向かいの部屋の住人さんになるってこと?



「悠南、僕とリボーン…



どっちがいいですか?」



よく考えればそうじゃんね。



「……どっちも嫌だな…」



カチャリ。



―クフフ…



「おぅ??!」



一人で考え事をしていた私のおでこに突如冷や汗が。



うん、人類誰でもいきなりおでこに銃口当てられたら冷や汗かくよね!

ましてや私は銃に慣れてない一般人☆



私の呟きが気に入らなかったのかリボーンさんに銃口を当てられ。



変態ナッポーまで腕を組んでクフフと笑っている。



なんだ、こいつら…!

変なときに意気投合しやがって…!←



私が恨めしい目で目の前の二人を見ると、変態ナッポーがため息をついた。



「悠南に決めさせようとした僕が浅はかでした」



「俺もだ」



ごめんね、話聞いてなくて…!

どうせ聞いててもまともなことは言わなかっただろうけどね、私。



「じゃあどう決めます?」



「お前が違う部屋にすりゃいいじゃねーか」



「なぜダーリンがハニーの側を離れなきゃいけないんですか」



何言ってるんですか、とでも言うかのように変態ナッポーは言う。



いや、お前こそ何言ってんだ、っていうね。



っていうかそのハニーって私?

妄想男は気持ち悪いわ☆←



一向に譲らない二人を見て、了平さんが提案した。


「じゃんけんほど公平なものはないぞ!」



あ、この人たまにはまともなこと言うんだ……!!

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