Vongole Company
015仲良し二人
―パン!!
「のわっ??!」
私が叫んで少し落ち着いてから鳴り響く銃声。
またしても私が叫ぶと部屋の戸にはいつの間にやらリボーンさん。
「学習しねーな、お前も」
「…余計なお世話です」
うん、余計なお世話。
せっかくさ、イーピンちゃんショック(←過去の職業、殺し屋でした☆ショックとも言う)から立ち直ったところだったのに!!
今の銃声でまた私の心の平静が……
って、ん?
「私、ここに来てから冷静になったことあったっけ?」
「ねぇだろーな」
「ですよね、ってピストルがぁぁ!!」
心の声が口に出てた私。
しかも首に走る悪寒。
あはははは、冷たい銃口が私の首に当たっているよ♪
叫ぶ私と笑うリボーンさん。
私たちの様子を見ていたイーピンちゃんがぽつりと言う。
「リボーンさんと仲良しだねー、悠南ちゃん」
「はいぃい??!」
「こいつと仲良くなんかねーぞ」
イーピンちゃんの呟きを全力否定。
どこが仲良し?!
これは脅しだよ、うん、ドメスティックバイオレンス!!
※違います
リボーンさんも仲良しと言われて心外なのか否定する。
うん、そこは否定してくれて大いに構わないぞ、リボーンさん
「そうかなぁ?
とっても仲良く見えたんだけど…」
イーピンちゃんは言いかけたけど、壁に掛けてあった時計を見て言葉を止めた。
つられて私も時計を見る。
多分リボーンさんも。
「もう9時過ぎてる?!」
既に時刻は9時を回っていて。
リボーンさんは
「まあ大丈夫だろ」
とか言ってるけど、駄目だろ!!
私の部屋割りのためにみんな集まってくれてるのにね、すみません
とりあえず心の中で謝罪をしてから、イーピンちゃんの手を引いて部屋を出る。
「急がなきゃね、イーピンちゃん!」
「沢田さんは優しいから大丈夫だよ」
「そういう問題じゃない!」
「心狭いな、悠南」
「あなたに言われたかないわ!」
嗚呼、おじいちゃん。
ここの会社の住人さんって
のんびり屋さんが多いんでしょうか―…
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