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Vongole Company
135状況がつかめない
「おはようございます、山本さん」

「おはようなのな、悠南……ん?顔色悪いぞ?」

「あ、そうですか?昨日の夜に7時間しか寝れなくて」

「いや充分だろ」



もやもやした思いを抱えたまま昨日はベッドに入り、結局寝たのは夜の12時。

そして朝7時に起き、気分的には「もっと寝ていたい」という思いが強かった。

しかしなんとか一時間かけて食堂にたどり着き、先に朝食を食べていた山本さんが心配してくれた。

なんていい人だ、山本さんよ…!

私が山本さんの優しさにいつものように感動していると、これまたいつものように綱吉さんが私のテンションを台無しにしてくれる。

空気をぶち壊す人が多いんじゃないかな、ここって。

とりあえず自分の朝食の載ったプレートを持ち、山本さんの隣にちゃっかりしっかり座る。

朝からツイてるぞ、これ…!

皿の上にちょこんと載るクロワッサンを手に持って食べようとしていると、綱吉さんが少し離れた席からこちらに視線を送ってきた。

もちろん穏やかな視線じゃない、鋭い視線だ。



「なんでそっち座ってんの、悠南」

「私が山本さんの隣を所望したからです」

「ふーん、ちょっとこっち来て」



私の答え無視かよ…!

興味なさげに受け流し、手招きをする綱吉さん。

これは行かなければならない、もしここで無視したら私の明日へ向けての希望ある命が…



「早く」

「すみません綱吉様」



若干いらついた様子の綱吉さんに急かされるように言われ、慌てて綱吉さんの横へと向かう。

たどり着くと、綱吉さんは私の目の前にスッと何かを差し出された。

普通の白い封筒だけど…あ、もしかして。



「昨日の夜言ってたやつですか!?」

「……お前どこをふらついてたわけ?」

「は?」



私の質問を見事に無視した綱吉さんは突然私に怒り半分、呆れ半分の目線を投げかけてきた。

どうしよう、まったく心当たりもなければ意味わからない。

ひたすら目を瞬かせていると、突如玄関の方から不穏な音が聞こえた。



ドンガラガッシャーン!



何をすればこんな音が出るんだ、おい。

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