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Vongole Company
012意外な一面
「さて、じゃあ」



居候が決定した私。

次の話を切り出したのは意外にもオレガノさんだった。



「悠南の部屋、どこにしましょうか」



「最上階とは決まっているんだがね…」



「最上階ィィ?!」



おじいちゃんの言葉に異常反応したのは隼人さんだった。



え、ごめんね、最上階の住人に私なんかがなっちゃって…!



「いーじゃねーか、面白そうだぞ」



いまだに私の頭の上に腕を乗せているリボーンさんが言った。

近くにいる山本さんも笑顔で頷く。



「俺が世話してやるのな」



「山本さんが?!」



大歓迎です、と言いかけた私の耳にとんでもない言葉が入ってくる。



「僕の悠南を取らないでください、山本武。



悠南は僕と一緒にうふうふであはあはな生活を…「送らねーよ」」



変態ナッポーがまたしても危ない発言をしたので軽やかに制止させる。

その発言を聞いてリボーンさんは微妙に笑った。



「腹黒なやつだな」



「むぅ……



京子がいれば極限任せられるのだがな」


「京子…?」



聞いたことのない女性の名前に頭にクエスチョンマークを付ける。

不思議そうな顔をした私に山本さんが教えてくれた。



「笹川先輩の妹で、俺らの同級生のやつ」



「あとダメツナの初恋の相手だ」



「リボーンっ、余計な情報を……!」



これまで黙っていた綱吉さんが慌て始める。



なんかクールだと思ってたのに…

慌てちゃって意外だぁ



なーんて思ったのは秘密。



「今、笹川さんたちは旅行に出ているからね…



数週間は帰ってこないだろう」



おじいちゃんの言葉に驚く私。



数週間?!

一体どこ行ってるんだ、その人たち?!



「イーピンなら夕方になれば帰ってくるだろっ」



綱吉さんは慌てたように言った。



イーピンさん…?

日本人ではないのは確かだ。
綱吉さんの言葉におじいちゃんは頷く。



「それではイーピンが来たら部屋割りを決めようか」

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あきゅろす。
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