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Vongole Company
111久しぶりのご対面
時も場所も変わりましてヴァリアー。

朝からたたき起こされ、いきなり氷山が出てきてあら大変☆な幻術戦が本格化してきました。

マーモンもフランくんも表情一つ変えずに様々な幻術を使い、私の脳内はクラクラ。



お願いだから人のいないところでやってくれ…!!



そう懇願しながら私とクロームさんは身を寄せ合い二人を見つめていた。



そこへ。



何やらすごく見慣れた、そしてすごく高級そうな車がヴァリアーの庭へ入ってくる。

私はちらりと何も考えずに目を向け視線を外すも。

あ、あれ、すごく見覚えが…?!

とふいに思い、二度見、三度見、と繰り返す。

そしてダラダラと変な汗をかきはじめる。

こ、この汗は一体…?!



「悠南ちゃん、具合、悪いの?」



私の変な汗を見てクロームさんは心配そうに顔を覗き込む。

ち、違いますゥゥ!!!

と言わんばかりに私がブンブンと首を振り駐車しようと頑張る高級車に目を向ける。

つられてクロームさんも高級車へと目を向けた。



私の予想が外れてればこの汗は治まるはず…!!



私のそんな願いも虚しく、クロームさんは1番言ってほしくなかった言葉をあっさりと口にした。



「ボスの…車」

「やっぱりィィ!!!!」



なんてことだよ、どうしよう、心の準備が、深呼吸が済んでない…!!

私が叫べばビクリとクロームさんは目を見開きながら私を見る。

と同時に。

ほんの10メートル先の車の扉が開く。

スモークガラスで見えなかった顔がいまやハッキリ見えた。

運転手の方にうやうやしく扉を開いていただいている、貴方は…!!



「数日ぶりだね、悠南?

家出は楽しかった?」

「綱吉さんんんん!!!!!!」



ブラックスマイル全開の綱吉さんがそこには立っていて。

なぜだろう、あんなに気まずい別れ方をしたのにいまや気まずいを通り越して恐怖を感じています、私…!!

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あきゅろす。
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