[携帯モード] [URL送信]

Vongole Company
010慣れない銃声
「見学とはいいご身分だな」



「リボーンさん!!」



戦場を見ていると、後ろから少し固いもので頭を小突かれた。

私の頭を小突いたものは……



「ピ、ピストルぅぅ!!」



「お前、銃見る度に騒ぐんだな」



一発撃ってやってもいーぞ、とニヒルに笑われる。

いいです、全力で否定します…!!



「リボーンさんは…



戦わなくていいんですか」



「お前んちみたいな雑魚ファミリー相手にしてるほど暇じゃねーんだ」



「…そうですか」



会ってまだ一時間ほどなのに、すごく見下し感があってムカつくぞ、この人…!!



「それに俺は」



そう言って私の頭に腕を乗せる。



「後ろから撃つ方が趣味だ」



―パン!!



乾いた音が頭上でした。

―パリーン

あれ、窓のガラスが丸く穴が開いている。

目の前で戦っていた人がズルズルと窓に寄り掛かりながら視界から消える。



「ギヤァァァ??!」


赤い跡がつく窓を見て、思わず私は隣の家光さんに抱き着く。



「女ならもっと色気のある声出せねーのか……」

「リボーン、いささか悠南には刺激が強いぞ」



ため息をつくリボーンさんに私を少し庇う家光さん。



だって、このリボーンさん…

私の頭上にあった銃で人を殺しちゃいましたよ?



「…なぁ、そろそろ仕事戻っていいか?」



今度は山本さんが部屋に帰ってくる。

返り血とかほとんどないし…

うん、手に持っている日本刀は私には見えません☆



「そろそろ片もつくからいいでしょう」



おじいちゃんがちらりと外を見て言う。

リボーンさんのピストル発砲騒動で少し目を離している間に、あんなにたくさんいた敵が残り十数人となっている。

お父様が奥のほうでガタガタと震えていた。



嗚呼、みっともない。



「あとは僕に任せてよ」



さっき自己紹介の間に出ていってしまったお兄さんがいきなり現れた。



「ああ、そうだな、後はヒバリで大丈夫だろ」



リボーンさんはニヤリと笑った。

その言葉を聞いて、雲雀さんは満足げな顔で部屋を出ていった。



なんか……怖い。



雲雀さんが颯爽と出ていくと、庭で戦っていた

変態ナッポー、綱吉さん、隼人さん、了平さんが帰ってきた。


「リーディオファミリーはどうだったかね?」



「たいしたことなかったな」



おじいちゃんの問いに綱吉さんは冷静に答える。



あ、そうですか……

家ではあんなに



俺のファミリーは強い



とか言ってたのに。



「……雑魚」



「腹黒か、お前」



私の小さな呟きにリボーンさんは笑った。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!