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Vongole Company
091ポテト争奪戦
「ゔぉおい、俺のアンパン●ンポテト取るんじゃねぇ!!」

「いーじゃん、代わりにちくわの磯辺揚げやるよ」

「どこぞのジジィだぁ!!」

「あら、私は好きよ?」

「黙れオカマぁ!!」



ガチャガチャとナイフやフォークを皿に当てながらの食事。

私の目の前の二人はアンパン●ンポテトの争奪戦中。



え、この人たち大人だよね?



私を除いてこの中で1番年下に見えるマーモンは私の隣で上品に食べ物を口に運んでいる。



「今日はボスとレヴィとフランちゃんが遅いから静かねぇ…」

「これで静か?!」



ルッス姐さんが寂しそうに放った言葉に私は思わずカットしたハンバーグを皿に落とした。

静かじゃないの、とルッス姐さんは頷く。



いや、あなたには隣でナイフ振り回してる人たち見えないんですか…!!

ん、ちょっと待てよ。



「あと三人もいるんですか?!」



私が目を見開くと「そうだよ」とマーモンが隣で答える。



「簡単に言えば、ボスとボス溺愛者と幻術ペテン師ってとこだね」

「…は?」



幻術ペテン師、をやたら強調するマーモン。

何か敵対心でもあるのだろうか。

スクアーロさんと争奪戦をしていたベルさんが手を止め、私を見てシシッと笑う。



「ボス溺愛者ってレヴィっつーやつなんだけどさぁ

ド変態だから気をつけろよ、シシッ」



それだけ言うと、またしてもナイフを今度は投げはじめた。



「ゔぉおい…

ナイフ投げさせたら俺がお前に勝てるわけねぇだろぉ!!」

「はぁ?

さっきまでナイフ振り回すの付き合ってやったんだから今度俺のターンだし♪」



二人を見てやれやれと肩をすくめたルッス姐さん。

そして私の方を向いた。



「ボスが帰ってきたらスクちゃんと一緒にご挨拶行ってきなさいね♪」

「はい!」



うん、一応泊まるからね、ボスさんには挨拶しないと…!!

私が頷きながら返事をすると、ルッス姐さんはスクアーロさんに呼び掛けた。



「スクちゃん、後で悠南ちゃんとボスのところ行くのよー?」

「分かってるぞぉ!!!!」



一旦手を止め、スクアーロさんはルッス姐さんの方へ振り向く。

そして真正面の私を見た。



「クソボスが帰ってきたら迎えに行くからなぁ!!!」

首洗って待っとけぇ、とスクアーロさんは自信たっぷりに言う。

その横からスクアーロさんの皿にスッと手が伸びる。

幸いだろうか、スクアーロさんは気付かない。

「は、はぁい…」

私の自信なさげな返事を聞き、スクアーロさんは豪快に口を開いた。



「何ビビってんだぁ、頑張ればきっと大丈夫だぁ!!!

………あ゙?

ゔぉおい!!!!!!!」



応援の言葉が最後は悲痛な叫びと変わる。

スクアーロさんは自分の皿を見ながら唖然としている。

あ、気付いちゃった…



「ゔぉおい、俺の最後に残したアンパン●ンポテトはどこだぁ??!」

「王子の腹ん中ー」

「ふざけんなぁ!!!!」



うまかった、と満足げなベルさんにスクアーロさんは怒りを爆発させる。

私の隣でマーモンが水をクイッと飲み、

「まったく五月蝿い輩だね」

と小さく零す。



こ、ここの人たちもかなり強烈です、神様…!!

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あきゅろす。
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