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めいん










『××したい』

「え?」




あまりに不穏な響きを孕んだアイリの言葉に、脳が無意識にモザイクをかけた。



しかしアイリはただひたすらに、水平線の彼方を愛おしげに見つめながら淡々と口ずさむ。



手摺によりかかる。


生ぬるい微風が、アイリの髪をいたずらに梳いた。



長い銀の髪が揺れて、なびいて。



それは太陽の光を受けて、まるで金の麦穂畑のようにも見えた。



『××したい××したい、××したい、××したい、××したい、××したい、××したい、××したい、××したい、××したい、××したい、××したい』



『ころしたいなぁ、みんな』




キャスケットは、完全に聞き取ってしまった言葉を咀嚼すれことができなかった。

















 

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