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めいん









「いたっ!!いででででで!!?
ちょ、やめ……止めてーっ!」

『どうか安らかに』

「不吉なこと言うな!」



半裸の状態にいた男を十分に痛め付けてから、服を着させる。

男は「おれのほうがセンパイなのに」などとぶつぶつ文句を言っていたのは全て無視した。



アイリは小さなため息をついて、その男に向かって言い放つ。



『何がきゃあー、ですか。
そんな矮小なモノ見てもこっちが逆に虚しくなります』

「誰が矮小だ」



青年は嘆いてから、サングラスをかけて帽子を被った。


キャスケット帽を。




『あ。昨日の、ひと』

「ピンポーン。
その名もロー船長の左腕、キャスケットでーす」


ぱー と両手を開いて、子供をあやすように屈託のない笑顔を向ける彼。



帽子を被って、ようやく気付く。



『“全おれが船長に失望した”人でしたよね』



アイリが、そう言い退けると彼はカラカラと楽しそうに笑った。



「そう。その人!
で、船長どうだったよ」

『意外と優しかっ、た、よ』



さらりと微笑を含ませて答えれば、そうかそうかとやはり笑う。


彼のその明るいテンションには合わせずらいものの、どこか気分は楽しくなってくるものだった。



アイリはペンギンに言われた通りに、途中突っかかりながらも敬語を取って話す。



ふ と、キャスケットは時計を見て「外に散歩にでも行かないか」と提示した。



アイリは少し悩んだが、断る理由もないので2つ返事で了承した。










 

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あきゅろす。
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