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めいん








アイリがわざとらしく、そのセリフを大声で喋ったその時だった。

ベポとキャスケットとペンギンたちがドアを開けたのは。




『わたし、恥ずかしい…みんな見てる……』


「な、「せせ、せ船長?」



一番に声を張り上げたのはキャスケットだった。


おれは慌てて弁明しようとするが彼はただ、がたがたと取り乱していた。


「船長っ!
そんな、船長がそんなに手癖が悪いと思わなかった!」

「まてキャス……」

「キャプテンの狼さん!」



追い討ちをかけるようにベポは叫ぶと、泣きながら船長室から走り去っていった。

熊に狼と言われるとは。



「絶望した!全おれが船長に絶望した!!!!」



キャスケットも訳の分からないことを言うと、とっとと走って行ってしまう。



残されたのはおれとアイリとペンギン。

しかしペンギンも同じように、軽蔑の一瞥をよこすと無言のまま居なくなってしまった。



ギィ と古びた木のドアが悲鳴を上げて閉まる。



下にいる少女は、ただにやにやと嫌味ったらしく笑うだけだった。



息を吸い込む。

酸素を貪欲に貪り、肺の奥まで満たす。口角には自然と笑みがもれたほどだった。



唇を開いて、さぁ。



「ふっっ………ざけんなぁああああああ!!!!!!!!」




思いきり叫んだ。









 

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