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めいん
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頭が痛い。


心臓がドクドクドクドクと肋骨を激しく叩く。むしろもう心臓どころじゃなくて頭とか腕とかもう全身が脈打っているのだからどうしようもない。

おれの心臓って何個あるんだ?



そんなくだらないことを吹聴してみても耳を傾けるものがいるのかと問われれば否とこたえるしかないのも事実。




だってこの場にいるのは狂った野郎とイカレたおれと、壊れたお前しかいないのだから。




「フフ……フッフフフフフ!!!!!」




おれが呆然と立ち尽くしていると、ドフラミンゴはまるでここ数年分の笑いをこらえていたかのように叫んだ。

障りな笑い声が脳の髄にまで及び、もう一度吐きそうになった。


それから彼女を愛しむようにして片手で抱きかかえると、口の端を歪ませて見せたのだから。
本気で命を捨てる覚悟で殴りかかりに行きたかったほどだ。



………“命を捨てる覚悟”?



ふ と思いついた言葉に思わず、ドフラミンゴもびっくりするくらいの高笑いをしそうだった。
そうして大概おれの理性と自尊心が崩壊しかけていることにようやく気づいた。




馬鹿じゃねぇの、おれ。



あいつの為なら、あいつが帰ってくるならわらってくれるのなら。



この命など寸分も惜しくは無い。



自分でも頭の芯が冷えていくのがわかった。
クルーには多少ばかり申し訳ない気持ちもあるし、海賊王になるという野望も捨てきれたわけじゃあない。


でも。



あいつに勝るものなんてない。







 れ
  ほ
   ど
    に
     ま
      で

 い
  し
   て
    る
     。




気付いちまったんだから、遠慮なんていらねぇだろ?
















 

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