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めいん















『うえ、っぐ』



(ローの前では強がってみたものの、やっぱりガタがきてる)



彼女は満足に動くことさえままならない自分の身体を恨めしげに睨む。



どうやら彼の言っていた通りに消化器官のいずれかを損傷しているらしく、腹部がギリギリと痛む。



深く長い息をついてから髪をかきあげ、一呼吸。



ふ と顔を上げてみた。
惨劇が瞳に映された。



死屍累々。阿鼻叫喚。

なんて言葉が可愛らしくも思えるこの光景に、アイリは顔をしかめた。



(あ、全部片付いた)



気が付いた時には辺りは一掃されていて、ペンギンがこちらに向かって刃を振りかざしていた。



……あれ?1つの、疑問が浮上した。



なんでペンギンがわたしまで狙っているんだろう、ああそうか生存者を無くしたいのか彼は。



落ちてくる刃を甘んじて受け入れると言わんばかりに彼女は黙って、微動だにしなかった。


そのまま真っ二つになるかとも思った。



しかし、刃は生憎と彼女の脳天に当たる直前に逸れたため生命の危機は消え去った。



「か、たづけて、はならな、い。

なか、まナカま仲間だ傷つけてはならない守らなければならない敵は殲滅命令の受理を完了したもうこれ以上戦う必要性は皆無」



どこのアンドロイドだと嘲笑してみせたかったが、耳に砂がつまったみたいなノイズが流れてそれは叶わなかった。



なかまなかまなかまナカマ那珂魔名嘉真做釜、いけない、変換変換しなくっちゃ。えーと、



仲間?



わたしにとってその音はとても不思議で不可解だった。


















 

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あきゅろす。
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