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めいん





















アイリを置いてきたことに関して失念や後悔はないか と問われて“ない”と答えればそれは嘘になる。


でもこれが最善の策だ。


アイリにおれの目的を知られずに、かつアイツを休ませる必要もあった。



きっと消化器官のどれかを損傷していたはずだ。

おそらく十二指腸あたり。
消化器官が活動を停止した際特有の、肌に黄色味がかかっていた。



おれは時折痛む左腕を睨みながら悶々と思考を錯誤させた。



余裕綽々とした態度で出てきたものの、目の前が霞んで仕方がない。

やはり貧血か、と自分の言いなりにならない身体に対して深い溜め息を1つ。



だが、休んでいる暇などない。



思い通りにいかない身体に無理矢理鞭を打ち、動かす。

骨が軋む音が聞こえたが、知ったことか。



長い廊下を備え付けの手摺を頼りながらも渡り切る。



アイリが、金庫は突き当たりを右だと言っていた。



ならば突き当たりを左は?



ローは胸中でビンゴと呟き、情報管理室とプレートの貼られた扉の前で止まった。



鍵を破壊してから内部へ潜入すればそこには膨大な量の書類や文献が保管されていた。



さて、アイリを探そうか。













 

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あきゅろす。
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