[携帯モード] [URL送信]

めいん















「くそ、奴隷のくせに…!!」

「暴れるな!おとなしくしろ!」

「そっち抑えろって!!!!」

「やってるよ!、ぃってぇ!」



(ロー、ロー、ロー!!
気持ち悪いきもちわるい!)



男4人がかりでアイリを殴って押さえつけて、牢から連れ出すことができた。



しかし、彼女もせめてもの抵抗として暴れる。

だが、散々殴られたせいで臓府の1つを損傷したため、思うように力がでない。



(触らないで!!!!!!)



「この……っ!大人しくしろ!」

『ッぐ、ぶ、』



もう一度殴られれば、口内にじわりと血の味が滲む。


そのため呼吸器に血が詰まり、息がしづらくなった。



ヒュウ、ヒュウ。息をするたびに、か細い音が聞こえる。



「おい、加減しろって
死んだらどうするんだよ!」

「これくらいで死ぬかよ。こいつは、」



“バケモノナンダカラ。”



その音だけが、酷く鮮やかに醜く鈍く響いた。




アイリの鼓膜をつんざいたそれは、彼女の脳内をしばし行き来する。


やがて溶け込むと、激しい虚無感と欠陥感が同時に襲ってきて、身動きがとれなくなる。



全くもってそのとおりだ。



自分は化け物だ。


悪魔の身を食し。
尋常ではない力を持ち。
容姿も成長しない。



彼女を受け入れたハートの海賊の方が稀少なのだ。


(さっさと殺そ)



とゆーことで、
『みなさんさようなら』































 

[*Back][Next#]

3/10ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!