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ねぇねぇ【レムシグ・甘】




――――はい、お菓子あげる


――――…うん






【ねぇねぇ…】



暖かい風。柔らかな風。そんな風を受け入れてしまえば、どんなに心地が良いか――





―――やぁ、シグ





甘いお菓子、持って来たよ―――

簡単な事。
彼は僕が好きで、僕も彼が好き。彼の好意を受け入れてしまえば、暖かい風、柔らかな風が僕を包む。


でも……


―――あ、アミティ、クルーク


君等も、いるかい?甘いお菓子――――


風は


誰にでも優しいから。


彼も


誰にでも優しい。


―――レムレス…





好き…――――


一言、風に紙飛行機をふわりと添える様に…


たった一言なんだ。


好き、好き、


受け入れるだけ…それだけなのに…


――シグ、好き。


――僕は…そうでもない


突っぱねる、彼が悲しい顔するのに…受け入れない


―――嫌われちゃったかな?


違う、違…好き、レムレス、好、違う好き…でも………




レムレス、ごめん…気づいて、違う…違うんだ―――








あ フェーリ だ―――



―――先輩、こんにちは


―――や、フェーリ。フェーリもお菓子いるかい?


―――頂きます。先輩…


レムレス、ねぇねぇ


ねぇねぇ…



―――先輩、好き…


―――うん、僕もフェーリが好きだよ




……ねぇ レムレス



もう あき ちゃった ?



僕が 突っぱ
ねた から ?


レムレス レムレス…




ごめん ごめんなさい


――――――――


僕は風を1ヶ月ぐらい、受けていない。
僕が風【彼】に壁をしてしまったから。



レムレス


会いた い。


















……!


ふわりと風がそよぐ。




――――シグ…


―――――っ、レムレス


ふわり、ふわり…


―――……


―――……


ふわり、ふわふわ、


――――お菓子、いるかい?


――――う、ん…いる。



ふわん……


――――



――――


――――



























「レムレス……好き…」


「………え?」


「好き……好き…好き、大好き!」


ひゅう……

ひゅう…


「シグ…僕…」




ぶわっ………





「僕も…好き、




ずっとずっと好きだった。


やっと…」




「「手にいれた。離さない





もう…絶対に」」



FIN

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