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REBORN!
encounterU(雲雀)

あなたの言葉

あなたのふとした行動

あなたの全てが好きです




※これは雲雀夢【encounter】の続きです。

encounterU



「また来たの?」


これが私が応接室に来たときのあなたの台詞


でもテーブルの上には私の為であろう高そうなカップが置いてあった

……嬉しい
そうなって何だかんだ言いながら準備だってしてくれている



「もう―恭弥は素直じゃないんだから!」


どすっと音を立てて私はソファーに座った


もうこうやって放課後応接室に来る事は私の日課にありつつある。


そのあとは恭弥が紅茶を入れてくれてたわいのないことを話す(もちろん私の話が9割を占めているが)




たまに私の話を聞いて笑う恭弥が好き


この気持ちは随分前から気付いていた


でも、あなたには絶対に言えないの


あなたに言っても結果はわかっているのだから






前に噂で聞いたことがある


《雲雀恭弥に告白しても絶対ふられる》


いくら恐れられている彼でも顔はとても整っている、そんな彼に惚れてしまう女の子はたくさんいる



それでも断り続けている恭弥。

理由は知らないけど多分彼は『恋』と言うものを知らないのだろう



「そういえばね、こないだ恭弥の注目している赤ちゃんに会ったよ」


私は頭の中でそんなことを思いながら話始めた


「赤ん坊に……?」


恭弥の話にたまに出てくる赤ちゃん


ずっと興味があった



恭弥にこんなにも興味を持たせたリボーンくんに会いたかった


どこに行けば会えるかわからなかったから諦めてたけどね



「…で、何話したの?」

カチャと音を立てて恭弥はカップを置いた



「ん…それは秘密だよ。…あ!それじゃそろそろ帰るね。お母さんにおつかい頼まれたんだ―」


そう言って鞄を肩にかける


「あっそう。僕はまだ仕事があるから」



視線を大きな机に移すとたくさんの書類らしきものが重なっていた


「じゃあ頑張ってね!ばいばーい」


「うん」

ガチャ

廊下を1人で歩く


昨日の事を思い出しながら―…



*雲雀side*


ガチャ

小牧が出ていき静かになった応接室

書類同士が擦る音だけが響く


「ちゃおっす」


「ワォ!赤ん坊かい?丁度良い、聞きたい事があるんだ」


どうやってこの部屋に入ってきたかはどうでもいいんだ


「なんだ?」


「昨日小牧と話したんだって?」

イライラする

僕の知らない所で小牧が他の男(それが例え赤ん坊でも)と話してたなんて


「別にお前には関係ねぇ―話だぞ」


「……」


僕に関係ない…


普段なら別に記入ならないのに小牧が絡んでると小牧のすべてが知りたくなる


「それにお前は小牧の彼氏とかじゃねーんだからな」


……嫌だ。すごい嫌だ


何でだろう

何故こんなに君ことで悩んで

君の事ばかり思って




こんなにも君を…



君を?


好き?いやそんなんじゃない。好きになんて収まらない



君を愛してる


「―…ごめんよ赤ん坊。僕急用が出来たんだ」


「そうか。頑張ってこいよ」


赤ん坊は不気味な笑いをしていた

まるで僕の気持ちを知っているかの様に…



*雲雀side終了*


「…重い」


呟きながら住宅地を1人で歩いてる私は100%怪しい人だ


でも片手に牛乳3パック・小麦粉


もう片方に鞄を持っていたら誰だって重いに決まっている


「ちょっと休憩しようかな」


と、周りをキョロキョロ見渡してみる


後ろを見ると赤みがかかった空を背景に歩いてくる男の人


「……きょうや?」


いやいやそんなはずはない

彼は今大量の書類と戦っている訳だし


第一、彼の家は反対側だ


でもだんだんこちらに近づいてくる。学ランを肩に掛けている男の人はまさしく恭弥だ


「どうしたの恭弥?こんなところで」


もしかして道に迷ったの―?と冗談を言ってみる


いつもなら「馬鹿じゃないの」などと返してくれるのに今は様子が可笑しい


返事を返すどころかこちらを目を合わせてくれない


「…ねぇ」


あ!ようやく恭弥と目が合った

ってあれ!?



ドサッと音を立てて落ちた牛乳などが入ったビニール袋


さっきまで目の前にいた恭弥がいない



そのかわりにわたしを温かいぬくもりが私を包み込む


「きょ…恭弥!?」


ようやく理解した


私は恭弥に抱きしめられてる


「恭弥!?どうしたの??」


ってゆうか頬にあたる恭弥の髪の毛がくすぐったいです


「小牧…君を愛してる」



「んっ…耳元で喋らないでよぉ」



恭弥さん、声がエロいです。耳元は反則です!



「へぇ…耳弱いんだ?」

「ち…違うし!!」

と言って恭弥から離れた

「なんで離れるの?」



いや、なんか身の危険を感じたからね


…とは(この後の展開が)怖くて言えないよ


「ねぇってば」

あちゃ―恭弥怒ってるよ

こうなったら…


「恭弥…好きだよ!」


と言って私は落ちたビニール袋を急いで持ち全力疾走!!




ぽつんと立っている恭弥を残して走る私


「ゔ―恥ずかしい」


走るのに夢中だった私は後ろで黒い微笑みをしている恭弥に全く気付かなかったんだ―






●end●


―――――――――

どうでしたか?


最後の方ちょっと長め雲雀さんがSっぽくなってたのは気のせいです←

とりあえずこれにて"encounter"は終わりです

…多分


いや!もしかしたら書いちゃうかもです(^^;;

まぁそんな感じでこれからも行き当たりばったりでやってくんでよろしくお願いしまっす☆

愛流でした♪

※encounter(偶然の出会い)

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あきゅろす。
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