[携帯モード] [URL送信]

REBORN!
電波、キャッチしました(雲雀)

ぴぴぴ…

恋の電波受信中!


電波、キャッチしました



「あの、ずっと好きでした!」


ほら、いつも同じ言葉ばかり言う男子たち


「ごめんなさい、付き合えません」


深々と礼をしてその場から立ち去る


「まって…!どうして付き合えないか教えてよ、小牧さん!」


足を止め名前も知らない男子の方を向いて答える


「だって貴方、白馬の王子様じゃないじゃない」


そう

わたしは待っているの

迎えに来てくれる王子様を―…




「―…あはは!でフったんだ。人気あるんだよ?さっきの男子」

「うん」


場所は変わり教室


友達にさっきの告白の話をすると笑われた

(どこが面白いんだろ…?)


「ってゆうかアレだよね。よく中学生にまでなって王子様とか言ってられるよね」


「いいじゃん別に!だって迎えに来てくれるもん!」


「はいはい。あ、話聞いてあげたんだからジュース買ってきてー」


「わかった…って、え!?何でそうなるの!」


「良いじゃーん!お金は出すからね、お願い」


"お願い"と言われているはずなのに、態度が違う。足組んでどうどうとして、お前は女王様か


「わかりましたー」


そんな事を思いながらも口には出さない。だって私の話聞いてくれたし…何より逆らうと怖いから


―…でも今思えばこの選択は正しかったのかもしれない







カチャリとお金を入れる。と、ここで問題が1つ


「…ジュースって何?」


そう、何を買って良いのかわからない


友達にジュースを頼まれたけれどもジュースと言っても炭酸系のものからオレンジなどのフルーツ系の飲み物までたくさんあるのだ


「もう、なんでも良いや!」

そう言って適当にボタンを押す

ガコン

すると出てきたのはお茶だった


「まぁ、お茶もジュースだよね!うん、そういうことにしよう!」


出てきたお茶を手に教室を目指す


「あ、近道しちゃおうかな」


中庭を通り抜けるのが教室までの近道。そっちから行こうと思い、方向転換する



「ぐはっ」
「ひっ…」


「……?」


中庭を歩いていたら、前の方から声が聞こえた


それにいつも賑わっている中庭に人が全然いない


(なんでだろ…?)


不思議に思いながらも声のする方向に一歩一歩近付いていく



すると目に映ったのは


倒れているたくさんのベージュのブレザーを着た男子生徒と


その上に立っている学ランの男の子


………

最初に目に入ったのは学ラン

次に惹かれたのは風になびいている綺麗な黒髪


「そこで何してんの、君」


中学生にしては少し低めの声に

漆黒の瞳


(おおお王子様ー!)


どうしよう、この学校にこんな人が居たなんて!


「ちょっと話聞いてるの」


あぁ!その声で私に囁いてください!


しかも頬に付いている血がセクシー!


「待ってました、私の王子様!」

そうよ、この人!

白馬に乗ってないけど(ってか屍の上に乗ってる)


もう理想っ…!


そう思い勢い良く王子様に抱きついた


「ぐはっ」


勢いが良すぎたのかそのまま彼と屍の上にダイブ


「あぁ!すいません王子様!勢いのあまりやってしまいました…でも王子様の胸板広い…!」

見た目が凄く華奢なのに、何なのギャップですか!

「ちょ、君、離れないと咬み殺すよ」

「咬みっ!?良いです、噛んでください!むしろ貴方となら身も心も繋がっても良いです!」


「なっ…!とりあえず、どいてっ」

ガッ

「グハッ!お腹に王子様の感覚が…」

※ただ蹴られただけ


「本当に何なの、君…」

泣く泣く王子様から離れる


「あ!自己紹介ですね!春日小牧並盛中学1年生です。特技は妄想、将来の夢は王子様と結婚する事です!」


「……そんなの聞いてないんだけど」


トンファーを一振りして血をはらっている王子様


あぁ、もう素敵…!

「ぜひ、私の事を"ハニー"って呼んでください!」


「は…?」


「んもー、照れないで呼んで下さい!将来一緒の名字になる仲なんですから」


そう言って、腕にしがみつくと思いっきり離された


「なんで離すんですか!」

「なんでって、嫌だからだよ」


そう言うと、スタスタとその場を去っていく王子様


「ま、待ってください!王子様の名前は?」


すると足を止め、振り返る王子様

もしかして名前を教えてくれるんじゃ…


「君に教える名前なんて無いから」


………!?
どこまで照れ屋さんなんですか王子様!


「わかりました!じゃあ、明日王子様の似顔絵書いて校舎内にたくさーん貼って皆さんに教えて貰いますっ!」


そうすれば、自分の名前が恥ずかしくて言えない王子様も私に名前を教える事が出来ます!


「…………雲雀恭弥」

「へ?」

小さく声がした



「だから、雲雀恭弥!だから明日貼らないでよ、迷惑だから!」

「恭弥様ですね……覚えました!」


「覚えなくて良いから、忘れて、今すぐ」


「わかってます、それは恭弥様の照れ隠しってことくらい!」


今度は離されないようにギュッと腕を掴む

「照れ隠しじゃないから!本気だからね。ってかこの手を離せっ!」


「いーやーでーす!」


きっとこの恋は運命で決まってたの


この世の中にいる私と赤い糸で繋がったたった1人の王子様


だから、貴方を捕まえてみせる

「恭弥さまー」
「……何?」
「大好きですっ!」



●end●

――――――――――

こんにちは、愛流でっす!

なんかね、今回は電波系を目指したかったんですがね、結論から言うと無理でした(。∀゚)


ってか電波ってなんなんですかね←
うちが書くとただハイテンションの絡みづらい女の子になります…


ぷー
もっと精進しなければ!

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!