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REBORN!
LOVE IS BLINDU(初代)

私が思っていたよりずっと

マフィアの人は怖くないらしいです



※これは【LOVE IS BLIND】の続編です


LOVE IS BLINDU



「小牧、こないだの報告書は?」


「あれ、出しませんでしたっけ?」


「うん。1枚も貰ってないな」


「ゔ…ごめんなさい!」

バンっと音を立て、報告書を探しにボスの部屋から出てる


ボンゴレに入ってから(仮だけれども)あっという間に3週間が経った


―仮に入って、1ヶ月後また聞くからその時返事をするっていうのは―

彼は、そう言ったのだ


実はもう私の決意は決まりつつある

私は―…


「あ、小牧さんこんにちは。」


「あ!霧さん」


考え事ながら、歩いていると前からボンゴレ幹部の1人が歩いてきた


ちなみに幹部の人たちは何故か雲・嵐・雨など気候の名前で呼ばれている


「ボスに怒られたんですか?」

きっちりとスーツを着て、敬語な霧さんはどこか紳士オーラをまとっている


「いえっ、私がこの前の書類を出し忘れていたので…」


「そうですか。頑張ってくださいね、では僕は任務に行ってきます」


「あっ、行ってらっしゃい!」


任務に向かった霧さんを見送って、自分も書類を取りに急いで自室に向かった




「あったー!」


部屋をあさるとお目当ての書類を見つけた


(これで怒られる心配もなさそう!)


自然に足がはやく動く


「…で、どうするんです?ボス」

(ん…?)


執務室に入ろうとドアノブに手をかけると中から聞こえて来た声


多分、嵐さんだ…


「どうするって言われても…決めるのは俺じゃないし、無理矢理此処に居させる事はしないよ」


ドアを開けてボスに書類を渡さなきゃいけないのに、心のどっかでドアを開けるなと言っている


(わたしの、こと…?)


「でも…」


「嵐、今はその話を止めよう。」


「なぜですか、ボスッ…」


「そろそろ彼女が帰ってくる」


「……はい」


そのあとの事はほとんど覚えていない


ただ、ボスの部屋に入りちゃんと笑っていられたのは確かだ


(…なによ、自分から誘ったくせに)


なんだろう、この胸の中にぽっかりと穴が空いた感じ


自室に着き、ベッドに横たわると、頬を何かが通りシーツを濡らしていた


トントン


「小牧、いる?」

「え、あ…はい」


ガチャ
「失礼するね」

入ってきたのは、ボス


「うわ、思ったより綺麗にしてるんだね」


ボスが私の部屋を訪れるのは初めてだった

「なんですか、それ!私綺麗好きなんですよー。ってゆうかどうしたんですかいきなり部屋に来るなんて」



本当の事を言えば、今はひとりにして欲しかったのに…


「んー、なんとなく?」


なんとなくで女の部屋に来るんですか、あんた…


「………」
「………」
「…ねぇ、小牧」

長い沈黙のあと話掛けてきたボス


「なんですか?」


「…泣いたの?」

そう言って、私の頬を少し擦る。泣いた後だからかそれが少し痛い


「さっきの嵐との会話のせい…?」

「……!き、気付いてたんですか?」


「小牧とは思わなかったけど、人の気配してたし…」


会話を途中で切り、頬を触っていた手が下に下りて唇にあたった


「笑顔、無理してたでしょ?」


「無理、なんか…してない、です」


再び沈黙が訪れる


ボスの手はまだ私の唇の上にあり、放して欲しいのに何故かそれが言えない


「私…必要ないでしょうか?」


一瞬ボスの手がピクッと動き、何事も無かった様にまた唇をなぞる


「どうして…?」


「だって…」

本当はどこかで期待していた


無理矢理私をボンゴレに入れたくらいなんだから、私を必要としてくれていると信じていた…のに、やっと決心がついたのに


「だって、あの日誘ってくれたのは貴方なのに…」


生きることに絶望して、死ぬことに恐怖などなかった私

そんな私に生きる希望を与えてくれた貴方

目を瞑れば貴方が浮かび


気付けば貴方の事を考えていた


そう、私は貴方が―…



「…す、き…です」


自然に出た言葉に嘘はない


「…強引だけど、優しくて、なに考えてるかわからないけど貴方が好っ…きゃっ…!」


さっきまで私の唇にあった手は私の背中にまわり、温かい体に包まれた


(ひぃぃい…!)

それはもちろんボスの体で

今まで殺しなどばかりで、恋や愛に興味がなかった私にとっては初めての経験


(心臓飛び出るっ…)

実際には飛び出ないけれど、そんな冷静になれるほど私に余裕はない


「ボ、ボス?」

私の告白はどこへやら、私の体を抱きしめたままのボスは私を離そうとはしない


「…ねぇ、小牧」


「は…はい!」


いきなり話始めたボスに吃驚する


「なんで俺が見ず知らずの女をボンゴレに入れたと思う?」


え…?

「それは…私が死にそうだったから、助けるつもりで入れたのでは?」


私を抱きしめているからボスの顔が見えない


「それもあるけど、俺最初に言ったよね?"君に興味がある"って」


最初と言うのは、多分私をボンゴレに誘ったときの事を指しているんだろう


「その興味の正体はあの時はわからなくて、きっとヒットマンとしての君に興味を持ったんだと思ってたんだ」


そう言うと、ボスは私から離れ目を見て言った


「でも、違かったんだ。日に日に君に惹かれていって…君に恋してた」


あぁ、またあの時の瞳だ

あなたの瞳に吸い込まれたら何も言えなくなる


「俺たち、両思いなんだね」


こくり、と小さく頷くと彼は笑い私の顎を少し持ち上げた


「キス、したいな。しても良い?」

「ななな、何言ってるんですか!そういうのは口に出さないでっ…ん!」


返事をする前に口を塞がれた。もちろん、彼の唇で



「ぷはっ…!なにするんですか!」


「だって小牧、隙ありすぎなんだもん」

恥ずかしい!
穴があったら入りたい…!


「だからって…!」

「小牧、もう1回」


んー、と口を出して求めてくるボス


(本当にこの人、ここのマフィアのボスなのかな…)


そう疑いたくなる


「ダメです!っていうかボスは仕事終わったんですか?」


「…………」


「終わってないんですか!?」


「だって小牧が心配だったし」


「だってなんて可愛く言っても駄目です!ほら、執務室行ってください!」


嫌がるボスの背中を押して私の部屋から追い出す


「小牧、キスは……?」


「おあずけです………仕事が終わったらいくらでもしますから!」


そう言ってバンッと勢い良くドアを閉めた


その後、正式にボンゴレに入る事になった私は…


「小牧」
「はい、何ですかボス」

「こないだの報告書、まだ貰ってないんだけど」
「えっ、そうでしたっけ…?」
「うん、だけど小牧からキスしてくれたら許してあげる」

「え゙…?」
「ん、はやく」
「……1回だけですよ?」



幸せな日々を送っています


●end●

―――――――――――
ちゃおっす、愛流です(^^)


まさかの初代夢!
そして前・後の二部構成!

いろいろやっちゃってますね…


初代って本当素敵ですよね!愛流の妄想の初代は真面目だけどちょっとエロい!そんな感じです\(^o^)/←

ってか中の人が浪/川氏とかズルすぎます!もう好きっ(何)



※LOVE IS BLIND(恋は盲目)

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