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REBORN!
LOVE IS BLIND(初代)

女のヒットマンなんて珍しくないでしょ?

だってここは19世紀、イタリアなんだから



LOVE IS BLIND


「こっちに来たぞー」
「追えぇー!」


「はぁ…はぁ」


遠くのほうで声が聞こえる


どうやら敵は撒いたらしい


今日の仕事は相手のマフィアの殲滅


名前が良く聞いたことがないマフィアだったから簡単だな、と思ったのがまずかったのか


左足に銃弾が掠ってしまった


(…これ以上歩けないや)



どうやらここで一晩過ごさなければいけないらしい


着ていたYシャツの袖を破り、左足にそれを巻いて止血をしておいた





「……はぁ、はぁ」


やばい

出血の量が半端ない

止血するのに、止めておいた白いYシャツがもう血で赤く染まっている


(もう、死ぬのかな…)


そう思っても、全く怖くない自分がいる

今までいろんな人を殺してきたし、きっと罰が当たったんだ


(あ、やばい。意識が途切れそう…)


そのまま眠ったように死んでいくのかと思ったのに…―


「誰…大丈夫?」


聞こえたのは


金色の髪の毛をなびかせている青年の声だった










"小牧っ…!あなただけでも逃げて!"

"嫌だよぅ…お母さぁん"

"おい!まだ人がいるぞ!"

"小牧っ…早く!!"

"撃て…!"
バンッ


「いやぁあ!!」


自分の叫び声に驚く
小さな頃の記憶。記憶は美化されるというけれど、あの記憶だけは残酷なままだ



(ていうか此処、何処…?)


「あ、起きた?」


ふと声が聞こえたので視線を横に合わせると


「きゃぁあ!だ、誰!?」


「あ、驚かせてごめんね。俺はジョット。で此処はイタリアボンゴレ本部」


「ボ、ンゴレ…」


なんだそれ、あさりか。


なんて思ってたらある事を思いだした



(小牧、最近できたマフィアの話知ってるか?)
(別に聞かないけど…)
(じゃあ、覚えていた方が良い。"ボンゴレ"には近づくな)
(え…?)
(その最近できた、マフィアの名だ。)



「いやぁぁあ!ちょ、近づかないで!」


「え?」

いきなりの私の変容ぶりにびっくりしている金髪の青年

「だって、マフィアでしょ!?」


「そうだけど…君だってマフィアじゃないの?」


そう言うと金髪の彼はベッドの横に置いてあった銃に視線を移した


(―…私の武器)


「…違う。私はフリーのヒットマン」

だから、貴方たちマフィアとは違う


組織なんて組んで一般人を巻き込むマフィアなんて


大嫌いなんだから…!



「ふーん、"フリーのヒットマン"ねぇ」


そういって私をじっと見てくる金髪の青年


「だったら、何よ?」


「別に…只、君ボンゴレに入る気ない?」


「はぁ!?」


な、何言ってるの!?


「だから、フリーのヒットマン止めて、うちに入ってくれない?」


「…」


空いた口が塞がらないとはこの事を言うのかもしれない



「は、入りません!」

「なんで?」


「だって…」

「人を殺すのが嫌だから?」


「……嫌いじゃないけど」

でも、好きと言うわけでもない


「でも、マフィアは大嫌いだから」

金髪の青年の目を見てはっきりと言うと、言われた張本人は一瞬驚いた顔をしたあとすぐに笑顔になった



「でも、俺は君に興味があるんだ」


「へ…」


なんなんだ!?

さっきからこの青年は…!


「ねぇ、入ってくれる?」


私の髪をすくい、今までに無いくらいの色っぽい声で囁く


「……っ!」


そんな声で言われたら、所詮私も女。顔が赤くなってしまう



「じゃあ、こうゆうのはどう?仮に入って、1ヶ月後また聞くからその時返事をするっていうのは」


良い考えでしょ?なんて首を傾げて



悩んで出した答えは


「わかっ、た…」



(あぁ、なんでこの人の瞳はこんなに有無を言わせないんだろう)



●end●

――――――――――

すいません、これ続きます…(-_-;)


最初は1話完結の予定だったのにどんどん予定から道を外しに外し、こうなっちゃいました/(^o^)\どーん


が、しかしまだ続編書き始めたばっかりなのでいつ出来上がるかわかりません…!あちゃー



気長に待ってくれるとうれしいです!

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あきゅろす。
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