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REBORN!
恋愛強風注意報!(雲雀)

その日はたまたま練習試合で


体育館から転がっていくボールを追いかけて、外へと飛び出し

あなたを見つけたんだ


恋愛強風注意報!


「ハールー!聞いて、聞いて!」

「何ですか、小牧ちゃん」


「私、運命の人と出会っちゃった!」


「はひっ!?だ、誰ですか?」



もしかして同じ学校の人ですか、と聞いてくるハルにそんなわけないじゃん、と笑いながら言う


名門進学校、緑中


勉強ばかりしている私にとって、"恋"は憧れそのものだった



最近友達のハルが"ツナさん"と言う人に夢中らしくその人の話ばかりするので憧れはより強くなっていったのだ


「えっとねー…実は並盛中の人なの」



「はひっ!な、並盛ですか?」


いきなり机から乗り出してくるハル


「う、うん」


その勢いにちょっと後ずさりする


「もしかして、茶髪で笑顔なキュートなお人ですか!?」


茶髪―…?

「ううん、髪は茶色くなかったよ?」


「そうですか?よかったです!」

何が良かったのか分からず聞いてみると、どうやらハルの思い人"ツナさん"も並盛中の学生らしい


(案外世間って狭いんだなぁ)


「あ!良いアイディアが浮かびました!」


「?」


頭にたくさんのハテナマークが浮かぶ


「放課後、並盛中に行くんです!」


ハルのその言葉に一瞬時間が止まった(気がした)



「…ぇえ!?無理、無理!」


「無理じゃないです!」


そんな会話をしていると昼休みを終えるチャイムが響いた


「じゃあ、放課後行きましょうね!」



そのあとの授業は全く耳に入らなかった


(無理!あの人を見に行くなんて、恥ずかしすぎる)


並盛中に行きたくないはずなのに、


それなのに心のどこかであなたに会えるのを喜んでしまっているんだ





「さぁ、出発しましょうっ!」

「…はーい」


気がつけばハルに連れられて並盛中の前にいて


テンションが異様に高いハルと低い私


端から見たら怪しい2人組だろう


「は、ハル何してんだよ!」

ふと声が聞こえた


その声の持ち主は、茶髪のかわいい男の子

もしかして、この人が…


「ツナさーん!」


…やっぱり

ハルが彼に勢い良く抱きつく

そんな光景をまじまじと見ているとツナさんと目があった




「あの…」

「あっ、はじめまして。ツナさん。」

「はじめまして、えぇと…」


「このキュートガールはハルの友達の春日小牧ちゃんです!」


「いや、キュートじゃないから!…まぁ、よろしく」


「こちらこそ、春日さん!」


そう微笑んだツナさんは天使だった

(何この笑顔かわいい!)


そう思いながらツナさんをじーっと見つめていると


「きゃー、小牧ちゃん!ツナさんをそんなに見つめないで下さい!ツナさんはハルのものですよ!」


「別に俺はハルのものじゃないから!」


「そうだよっ!ツナさんはものじゃなくて天使だから!」



「「…天使?」」


いきなりの私の発言で2人は私のほうを向く


「え?…いや、なんでもないよ!うん」


そう誤魔化すと、私は学校の方へ入ろうと歩きだす


「ってゆうか、なんでハルと春日さんはうちの学校に来たの…?」


後ろからついて来たツナさんが言う


「あ―…それは」

あ、やばい

素直に言っちゃっていいのかこれ


「実は小牧ちゃんの運命の人を探しに来たのです!」


ちょっ、ハルぅー!?


「え、本当に?」


もうここまで言われたら、本当の事を言うしかないか…


「本当、だよ」


「え、だ…誰?」


「もー、ツナさん。それがわからないから学校に来たんですよ?」


「あ、そっか!…えっと、その人の特徴とか覚えてる?俺も協力するから、さ」


特徴か…

「髪は黒かったな…」


うん、黒かった!
だって光に反射してサラサラそうな髪だったもんっ!


「黒?山本とか…?」


山本?
それが私の好きな人の名前…?

「はひっ!山本さんですか!?」

「ハルも"山本"君知ってんの!?」


「はいっ!背が高くて、髪が短い爽やかな男の子ですっ」


「え…うちの好きな人は髪黒かったけど、短くはなかったよ……?」


「そうなんですか!?」


「うーん、じゃあまた振り出しに戻っちゃったな…あとなんか特徴あった?」


そう、言われてじーっとツナさんを見てみる


なんかが、違ってたんだよねあの人…


「あっ!」


「何か思い出したんですか、小牧ちゃん!」


「うん!あの人、肩に学ラン掛けてたっ!」


「え…」


うちの学ラン発言にびっくりするツナさん


(ってかよく考えたらツナさんブレザーじゃん!)


ってことはあれ?

もしかして並盛中生じゃないってこと!?


「学ランって…」


そんな不安をよそにツナさんは震えながら一言一言話す


「…?」

ツナさんの言葉を静かに待つ私とハル


「ひっ雲雀さんの事ー!?」



ツナさんの叫びに似た声は校庭に響き渡る


放課後だからもちろん、部活に専念している人、友達と話をしているなどがいる



その人達がこっちをみた後、数秒後には何事もなかったかのようにそれぞれの事をし始めていた



(だから"雲雀"って誰だぁあー!)



●end…?●

――――――――
ははっ

なんだコレ、雲雀さん一言も言ってないってか一回も出てこなくね!?


そんなことを思ったそこの貴方!


大丈夫っ!続編がありますから☆



なんか雲雀さん夢っていっつも長くなっちゃうんだよね(´・ω・`)

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あきゅろす。
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