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REBORN!
passing rain(山本)

雨なんて大嫌い

でも貴方と一緒なら


ちょっとは好きになれるかな―…?


passing rain



「げ。雨降ってるじゃん」


6月中旬。世間は梅雨真っ最中


私は委員会の仕事で図書室でたくさんの資料と格闘中


「なんでこんな仕事うちがやらなきゃいけないんだぁー!」


大声を出しても誰かが聞いている訳でもない


だいたい間違ってるんだ


ただの平図書委員になんでこんな仕事やらせるんだよっ



普通、委員長とかにやらせるんじゃないの!?


そう思いながらも着々と仕事を進めていく



仕事と言っても、ただ違う種類の紙を2枚重ねて折るだけという簡単作業



だけどこのジメジメとした湿気でイライラは最高潮



「はぁ、…終わった」


結局仕事が終わったのは、あれから1時間半後だった



図書室の鍵を閉めて、昇降口へ向かう



が、しかし途中の窓を見てあることに気づいてしまった



(そういえばうち、傘持ってきてないんだったぁあ!)



やばい!やばいよ、これ!


(雨!止めとは言わないから少し弱まってぇ)


そんな思いも虚しく雨の強さは増す一方


(しょうがない…)


こうなりゃ、走って帰る!

頑張れば10分ほどで家に着くだろう



よし、と意気込みを入れて走ろうとすると視界に黒いセーターの少年が映った


「や、山本…?」

だよね?

「ん?あ、小牧か」


待ってたんだぜー?と言う山本


「でも私山本と帰る約束なんてしてないよ?」


ってゆうか私と山本そういう関係じゃないよね?


「でも小牧今日傘忘れたって言ってただろ?だから待ってたんだ」


え…

「そう…ありがとう」



そんな山本の優しさに甘えて一緒に帰ることになったんだけど…


(もしかしてもしかしなくてもこれって相合い傘ぁー!?)



うわ、ドキドキする…

意外と山本との距離が近いんですがっ!



なんて思いを封じて平然なフリをして歩く


だって山本、すごく普通な感じでなんか負けてる気がするんだもん!


そんな事をうちが思ってるとはつゆ知らず山本が口を開いた


「それにしても相合い傘って意外と緊張するのな」

え…


「だって、意外と距離近けーし」

同じ事思ってたよ、それ!


「それに…」


「……それに?」


うちが聞き返すと、もう家の前に着いてしまっていた


"さよなら"と言い、玄関まで行かなければと思うのに、山本の真剣な目から目が離せない


「好きな奴とするから、さ」


「……えっと」


それは、つまり……


「好き、小牧のこと。」


やっぱりぃい!?


「………あ、あの」


こうゆう場合どうすれば良いの?


告白とか初めてだから対応に困ります!


「じゃ、返事は今度で良いから、な?」



「…ううん。今する」


だってうちの答えは出てるもん

「………うちも、山本が好き」


うわぁ

恥ずかしすぎるっ…!



「え、まじで!?」


「……まじです」






雨なんて大嫌い

でも大嫌いな雨が気にならないくらい、あなたが好きだよ



●end●

―――――――――
こんにちこんばんは(笑)

どうも愛流です!


ほんとにこんなジメジメした雨の話、秋にアップするとかどんだけだ自分…


しかもただ相合い傘したかっただけの話です

相合い傘ってほんとに距離近いよね!

うちは相合い傘の傘を持つのが凄く苦手なのでよく怒られます(-◇-)にゅん


ではではまた次の話で会いましょう!


※passing rain(通り雨)

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あきゅろす。
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