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REBORN!
名前を呼んで(獄寺)

《名前》

物事の名称

氏名。特に名字に対して、名


広辞苑より

名前を呼んで




「おいっ…おいってば」


「何よ。人が気持ち良く寝てるのに起こさないで」


軽く彼をあしらいながら、空に顔を向けて瞳を閉じる


ゴソッ


視界が暗くなったせいか、聴力が敏感になっている私の耳に聞こえた音

(誰かが隣に座ったんだ…)


誰かと言っても授業中にサボって屋上にいるのは私と彼くらいなのだけれど


彼の名前は獄寺隼人


眉間にいつもシワを寄せて煙草を吸っているいわゆる不良少年


「おい」

「だから、何」

「…寝たんじゃねーのかよ」

「あんたの煙草の煙が鼻について眠れないのよ」


嘘は言っていない

でも本当でもない


「…あっそ」


そう言いながらも一向に煙草を消さない獄寺


「……私の話聞いてた?」

「あぁ」


「じゃあ煙消してよ」



「無理。」

「ふざけんな」


口ではそういいながらも戦う気力がまるでない私は、頑張って体を上げた


体をあげると先程よりも煙が鼻につく


「…くさっ」

「文句言うなら屋上から出てけ」

「嫌。ここが一番サボってもバレないんだもん」


「…じゃあ我慢しろ」

「はいはい」


しぶしぶ返事をして体制を元に戻す



目の前には綺麗な水色が永遠と続いている

ぼーっとそれを見ていると、この前の沢田の言葉が頭をよぎった


―小牧ちゃん達って付き合ってなかったの?だってあんなに仲良しなのに―



沢田の馬鹿、と思いながら顔を手で遮る

(こんな時に思いだすなんて、最悪)


「……ねぇ、獄寺」

「なんだよ」

「ただ、呼んでみただけ」


嘘、本当は聞きたい


《私の事好き?》


「じゃあ呼ぶな」



キーンコーンカーンコーン


長い沈黙のあと、4時間目を終えるチャイムが学校中に響く


「さて、行くか」


そのチャイムが合図かのようにその場で立ち上がる獄寺


「何、沢田の所行くの?」


「当たり前だろ、今日は風邪が強いから教室で食べると10代目がおっしゃってるんだよ」


「…ふーん」


そういえば今日はいつもより風が強い


(やっぱりあなたの一番は沢田なの…?)


なんて自分に問いかけてみても意味ないのに


わかってる、獄寺は男なんだから沢田を好きになることなんてないってくらい

でも、獄寺の沢田に対しての感情は異常すぎる


(ってか沢田が10代目って時点で意味が分からない)


「じゃあ行ってらっしゃい」

「は?何言ってんだよ、お前」


そう言いながら、うちを上から見下ろす獄寺


「お前も10代目のところに行くんだよ」


太陽の光で獄寺特有の銀色の髪がキラキラ光っている


「は?なんでよ」


「なんとなくに決まってんだろ」

なんとなくって理由で威張らないでよ…


「…じゃあ後で行くから」





「なんでだよ、行くぞ」



屋上のドアを開けて、早くしろと言ってくる獄寺


「だーかーらー」


後で行くから、私に構わないでよっ!


「早くしろっつってんだろ!」


そんな私の気持ちを遮る様に、しつこく誘ってくる獄寺

……正直うざい


ってかこんな生意気な女なんかほっといてはやく愛しの沢田の所に行けよ、馬鹿


「ったく、いい加減に来いよ」

「やだ」


本当に最悪。

今更素直に「行く」なんて言えないし


「ほら、小牧!」


本当っうざい!


こんなにもイライラしてたのに

私の名前だって知らないとずっと思ってたし


なんで名前で呼ぶんだよ、馬鹿獄寺


「…しょうがないなぁ、行ってあげるよ」



初めて貴方が私の名前を呼んだ日、少し私は素直になれただろうか?


●end●

―――――――――
す い ま せ ん !

ごめんなさいっ!なんだこの駄作はっ

なんでだろう…

最初に考えてた終わりとちょっと違うぞ


しかもこんなシリアスな感じになる予定でもなかったぞ

うん


所詮行き当たりばったりで生きてるからねうちは\(^o^)/

日々昇進します…(x_x;)

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