ＲＥＢＯＲＮ！
expection(山本＊)
外の暗さとは反対に明るい教室
誰もいない教室で独りシャーペンを滑らせる私
expection
｢なんで書記の仕事しなくちゃいけないのよ！｣
誰もいない教室で私の声が響いてまた静かになる
そしてまたシャープペンを持ち字を書き始める
そう、私は書記の仕事でこんなに遅くまで残っているのである。
最初は簡単な役職かと思っていた書記がこんなにも大変だなんて思ってもみなかった
ガタッ
不意に何か物音が聞こえた気がした。
｢だ・・・誰かいるの？｣
私が問いかけても誰も返事をしない
｢なんだぁ気のせいか｣
そう思ってまた字を書き始めたが今度は気のせいでなく足音が聞こえてきた
しかも確実に足音はこっちに近づいて来てる！
どうしよう・・・
もしかしたら強盗かも．．．
もしこの教室に入ってきたら殺されちゃうよぉ―…
とりあえずどこかに隠れないと殺(や)られる！
ガラッ
｢よ！春日じゃん！何してんの？かくれんぼか？｣
え…
｢なななんで山本君がここにいるの―！？｣
恥ずかしい…
｢いや―部活が終わって忘れ物取りにきたんだけど・・・春日は？｣
｢私は書記の仕事で残ってるんだよ｣
…最悪。仮にも好きな人に机の下に隠れてるところ(しかも独りで)を見られてしまった
｢あはは，やっぱ春日おもしれーのな｣
・・・山本君の中で私は面白いキャラなの！？
まぁ机の下で隠れてたら私だって笑っちゃうけど
｢そういえば仕事終わったのか？｣
｢えっと・・・あとちょっとで終わるよ｣
｢ん。じゃあ送ってくから早く終わらせようぜ！｣
あぁやっぱり山本君優しい！送ってくれるなんて
…ん？送る？
私を？
｢いいいいよ！山本君部活で疲れてるんだし，もう帰りなよ｣
｢大丈夫だって。それにこんな暗い中女子一人で帰ると危ないだろ？｣
｢・・・・うん。ありがと｣
知っているんだ…彼が一度言い出したら絶対に意見を変えないトコロ
野球部のエースだけど自主練は怠らない
いつだって友達思いで負けず嫌いなあなたの性格。
だってずっとあなただけを見てきたんだから
｢なぁ春日｣
｢何？｣
｢そんなにこっち見ないでくんねぇ？｣
｢え！？嘘，私山本君のことずっと見てた？ごめんね？｣
｢いや．．．なんか照れる｣
｢え？｣
｢好きな奴にそんなに見つめられてるから｣
｢え…それって｣
｢俺、春日の事好きなんだ｣
｢………｣
｢なぁ，返事……期待しても良いか？｣
｢うん……いいよ｣
だって私の気持ちもあなたと一緒なんだもん
●end●
→あとがき
―――――――――――――――
はじめまして愛流です!
山本夢どうでしたか？
処女作なのでドキドキです
感想とかアドバイスとかがありましたらどんどんＢＢＳに書いてください!!
それではっ
※expection(期待)
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