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咳もだいぶ治まって、落ち着いた頃

山本が急に真剣な顔になって口を開いた


「でさ、こないだの事なんだけど、」

「………!!」


こないだー…

山本半裸事件の事を言っているのだろう

最近山本と顔も会わせてなかったし、第一それしか心当たりがない


「ずっと考えてさ、ツナにも相談したんだ。」


ハハッと苦笑い

「ごめんな?迷惑だったろ?」


迷惑?何が…?
別に山本が誤る事じゃないのに


「ー…ない」

「え?」

「迷惑じゃないもん!」

気付けば、思っていたことを叫んでた


「は、は、裸なんて、お兄ちゃんので見慣れてるし…」


うそ

お兄ちゃんの裸なんか見たことない


「別に、あの時の事なんか…気にしてないし!」


うそ

気にしないなんて事できない



「そっか…そうだな!じゃあこの話終わりな!」


そう言って、ポンとうちの頭の上に手を置いた


「……うん」


その時の山本の笑顔が初めて会ったときの笑顔みたいで


「あれ、藍菜顔赤いけど、大丈夫か?熱あんじゃねーの?」


「え…」

おでこに山本の大きな手が触れて


「んー多分熱はねぇと思うけど…」

「な…なっ」

ひんやりとした手が気持ちいい…

じゃなくて!!


山本の手が離れたあとも、触れられていた場所は未だに熱を持っていて


心拍数上昇中

(山本ってズルい…)
(へ、何が?)


●CONTINUE●

→あとがき

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あきゅろす。
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