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「………」


初めて訪れた部室は汚くはないけれど、綺麗とも言えなかった



(とりあえず書かなきゃ…)


そう思って机に日誌を広げる



どうやら、部員のみんなは着替え終わって帰ったようだ


(まぁ、そのほうが緊張しなくて良いけど…)



なんて思い書き始めたら、外から足音が聞こえてきた


(…?顧問の先生かな…?)


ガチャ

「ん、あれ藍菜…?」


「え…山本?」


私の予想を裏切り部室に入ってきたのは山本だった


「吃驚したのなー!この時間に部室電気ついてるから」


「実は日誌任されちゃって…山本はどうしたの?忘れ物?」


「いや、自主トレ!日課なのなー」


「へぇー」


そんな会話をすると、山本は部屋の奥にあるロッカーの方へ歩いていった


「………」
「………」


(き、気まずいっ…)


不意に訪れた沈黙に焦る


「あの、山も―…きゃぁぁあ!」


とりあえず、山本の方を向こうと思い振り返ると着替えてる山本の姿


「え、藍菜?」

「や、ま…洋服着て!」


イコール、裸(上半身だけ)


「え、あ!わりぃ…」


恥ずかしい

男の人の裸を見たのなんて初めてだ


(山本ってあんなに筋肉あるんだ…)

って、何考えてるんだうちぃぃい!


「ご、ごめん!先帰るね…!」


「え、送っていくぜ?」

「ううん!良い!1人で帰るよ、じゃあね!」


バタンッ


動き始めた、恋…?

(どうしよう、顔が熱い…)


●CONTINUE●

→あとがき





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あきゅろす。
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