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「山本ー!」


家を出て数分、校門の近くで山本と会った

「藍菜!お前朝練まで出るのか!?」



「うん、もちろん!…あ、ちゃんとキャプテンさんには言ってあるから大丈夫だよ」



「そっか」






「あ、そーいえばね、夢を見たの!」

さっそく夢の話を切り出してみる


「夢?」


「うん、うちの投げたボールが25m飛ぶっていう夢」


「お、じゃあそれ正夢になるかもな!」



「なんで?」



「その夢を見たことを覚えてると正夢になるって聞いたことあるぜ?」



「そ、そうなの!?」


勢い良く山本の方を見る


それに驚いたのか、一瞬驚いた顔をした山本だったけどすぐにいつもの爽やかな笑顔になってうちの頭をぐしゃぐしゃと撫でてきた



「…なんか山本ってお兄ちゃんみたい」


「ん?雲雀もこんなことすんのか?」



「ううん、しない。うちの描いてる理想のお兄ちゃん像みたい」



「はは、なんだそれ」





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