結婚しようよ 9 「……陽奈??大丈夫??(笑)」 『…へっ!?あ、いや…あの……。』 突然のことすぎて、頭が回らない。 「もしかして聞いてなかった??」 『え!?///いや…なんか理解できなくて…///』 スカートをギュッと握って下を向く。 すると…………。 グイッ 『ひゃぁ!!!』 あたしの視界は真っ暗。 でも、すごくすごく暖かい。 あっという間に智くんの腕の中におさまっていた。 『ぁの………///』 もうパニックのあたし/// 「…好き…。陽奈。」 耳元で智くんが囁いて、あたしを強く抱きしめる。 『フゥッ……ウッ……ウウッ…智く…ん……//。』 あたしの頬を涙が伝う。 溢れて、溢れて、止まらない。 「フフッ。かわいいな〜。」 そう言ってクスクス笑う智くんに、さらに涙が溢れる。 『グスッ……あたし…全然可愛くないよ?? グスッ…子供だし…智くんに…迷惑かけちゃうよ…??』 ギュッ 「……陽奈は?? 陽奈の気持ちは……??」 抱きしめる力がさらに強くなって、胸がドキドキする。 あたしは、言葉を振り絞って伝えた。 あたしの想い。 精一杯のあたしの気持ち。 『フゥッ……ウッ……あたしも……好きぃ…。』 「フフッ。…良かった。」 あたしを抱きしめる智くん。 智くんに抱きしめられるあたし。 教会は、寒かったけど、あたしの心も体も…本当に本当に暖かくて幸せだった。 神様は見ててくれたのかな。 神様…ありがとうございます。 智くん…大好きです。 [*前へ] [戻る] |