結婚しようよ 9 ---------------------- 「あぁ楽しかったぁ♪」 SUNNYをでて、散々莉穂さんと2人であたしをいじった百合子ちゃんはそれは清々しい表情で伸びをしていた。 あたしは百合子ちゃんの話を聞きに来たはずだったのに、すっかり疲れきってしまった。 「じゃあまた連絡するわ!!」 たわいもない話をしながら駅に着いた。 百合子ちゃんは「もっと積極的にやりなさいよ!!!」なんて言葉を最後に放って駅の中に消えていった。 あたしは百合子ちゃんの言葉に少し顔を赤くして家に向かって歩き出した。 夜とはいえ、真夏のこの季節は少しあるくとじっとりと汗をかくくらいだ。 あたしも胸元をパタパタしながら歩く。 駅から歩いて10分ほど。 家の近くの公園にさしかかったときだった。カバンの中で携帯がブ〜ッブ〜ッブ〜ッとなった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |