檸檬
★
「にしてもすごいお客さんやねー……あ、ピヨもおる」
「ホントだ。動物まで入ってくるって……動物アレルギーのお客さんとか大丈夫なのか?」
ひそひそそんな事を妹と差成していると、ふと誰かの視線に気づいて檸檬は振り返った。
ぱっと外れる目の色は赤。
日向棗だ。
なんか言いたいことがあったのか?と思うも舞台裏で騒ぎが起こる様なマネは出来ない。
舞台準備とは危険作業である。
「あれ?心読み君、それってひっつき玉?」
「そうだよー」
(ん?)
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