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ユートピア

思い出


「神官様」

と、呼ばれるのは実はそんなに好きではない。



神官は自分の他にも後にも何人もいる。

ただの役職名であることが不満という訳でもないが呼ばれなれないという意味ではそうである。

正直国や神様の歴史なんか知ったこっちゃない。



かと言って名前を呼ばれるのもそんなに好きではない。

たいして親しくもない相手から呼ばれると、自分の名前が安売りされているような気分になるのだ。


−−−−


「それでは、私もジュダル様の事を神官様とお呼びした方がよろしいですか?」

「はあ?なんで」

「・・・・・・なんで、と言われましても」

「お前は俺の名前を呼ぶの。当たり前だろ。なんでおかしいんだ?」

「・・・・・・いえ。」


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