二度あることは三度ある
15
得たものは?
「・・・越後に、」
「・・・・・・は?」
「・・・二体の竜が、舞い降りたと」
「・・・・・・」
「・・・報告が、あった」
・・・・・・・・・。
今の低いかすれた声、どっから聴こえた?
瑠璃は風魔の膝に陣取る友紀に目線で訴えた。
友紀は風魔の腕に擦り寄ってにっこりしてる。
(・・・・・・、なんかやったなこいつ)
確信。
そして確認のため、言ってみた。
「・・・・・・風魔氏、喋ってる?」
「・・・・・・、・・・なにを・・・?・・・・・・あ?」
・・・・・・。
「声、が」
顔を見合わせる瑠璃と風魔。
瑠璃は自分の眉間に、風魔は自分の喉に手を添えて、紫色の猫に目線を移動させた。
(・・・友紀ちゃーん?)
そんな猫は、にこっと、褒めろといわんばかりのドヤ顔で、
≪ちょちょいっと、サイコキネシスで☆≫
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「えええええええぇぇぇええええぇーーー」
(・・・元から話せた、無口だった、とかではなく、喉に異常があって話せなかった、んですよね?)
(・・・風魔小太郎を、継ぐ時、に)
((・・・・・・潰した、と。・・・・・・なにやってんのさ友紀))
(話すのが楽じゃないですか、この方が)
(・・・・・・)
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