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二度あることは三度ある
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頭の中







伝説の忍を脅し始めやがった友紀を羽交締めにして瑠璃は謝る。

すんませんこの子兄のブラッキー、いや違った、誠真の事になると後先考えないんです。

動物が先の事考えるとかちょっとおかしいかもですがポケモンって不思議な生き物なんでとりあえずすいませんごめんなさい。



『瑠璃さん!命令してください、頭の中を覗いてあげます!』

「やめやめッ!ポケモン相手ならまだしも人間の頭の中なんか覗いちゃだめだから!知恵熱で寝込んだの忘れたか!」

『瑠璃さんと誠真さんのためなら問題無しです!』

「問題あるから!自分を大切にって何度言ったら守ってくれるのかなこの子は!」




・・・・・・そんな会話が5分ほど続いた。

それまでおろおろとしたそぶりをしながら風の悪魔が待っていてくれたが、そろそろ恥ずかしいのでやめにしたい。





『お腹空きました瑠璃さん』

「・・・マイペースだよねほんと。・・・・・・ってもう夕暮れ?日が落ちるの早いな・・・・・・」

『お腹空きました』

「宿無いよねー・・・しゃーない、野宿だ」




喋りながらも、瑠璃は鞄からポフィンケースをひっぱり出し、そこから取り出した桃色のポフィンを友紀に渡してやる。

すると柔らかな甘い香りに風魔が興味を示す。

匂いに敏感だよね、忍って。

香の香りとかも警戒してたし。






「・・・・・・(これは?)」

「ポフィンっていう、木の実をつぶして作ったお菓子ですけど・・・・・・」






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