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二度あることは三度ある
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猫の鳴き声








「風魔氏。そのままでいいんで聞いてくれませんか」

「・・・・・・」



促すように顎をしゃくる風魔。

それならと言う。




「私、今逸れてしまった家族を探してあちこち回ってるところなんです。その子、友紀もそのうちの一体です。」

「・・・・・・」

「その子みたいに、人間とは違う生き物です。早くしないとどっか遠くにうっぱらわれるとか最悪ですんで急いでるんですね、これでも」

『ふにゅ・・・・・・こたろーさん抱っこ上手です』

「卵から孵して大切に育てた子もいます。ずっと傍に居ると約束した子もいます。」

「・・・・・・」

「・・・・・・友紀でやっと二体目なワケで、次はどこに行こうか考えてるんです。・・・・・・風魔氏、≪不思議な生き物≫の何か情報を持っていませんか」





≪不思議な生き物≫。

風魔はそれが一体どういったものを括るのか見当がつかなかった。

とりあえず人外で見たことがないような珍妙な格好なら良いのか?

それとも一瞬の内に瞬間移動するような術を使う生き物なのか?



そういった疑問を読み取ったのか、それとも予想していたのか瑠璃は≪逸れた子達≫の特徴を並べた。

・・・前者であったら瑠璃はエスパーもびっくりな読心術の使い手だ。

なんたって相手は伝説の忍。




「黒と黄色のリスのような静電気を纏ったちっちゃい子と・・・銀色の毛並みで尻尾と顔が黒い山犬ぐらいの大きさの子と・・・・・・それから青と黒の虎みたいな金色の瞳の子・・・・・・そんな感じの生き物に心当たりはありませんか?」

「・・・・・・・・・」

『誠真さんも!』

「・・・・・・友紀と同じぐらいの大きさの兎みたいな黒い体に金色の模様の入った子・・・・・・友紀の兄弟・・・・・・も、聞いたことないですか?」




風魔はだんまりだ。

しびれをきらしたのか友紀が風魔の手からするっと抜けて真正面に立つ。

伝説の忍の手からよくすり抜けられたな、友紀。





≪・・・・・・こたろーさん!≫

「ッ!?」

「ちょ、友紀!?」

≪こたろーさん、教えてください!なんか知ってるんでしょう!≫

「・・・!?・・・・・・(ブンブン)」

「あ、頭が・・・・・・」





二人の頭の中に突如鳴り響く大音響。

そろって二人ともの頭がぐわんぐわんと揺れているのだが友紀はそんな事お構いないしだ。






≪ウソですね!分かりますもん、私をなんだと思ってるんです?私はエスパータイプですよ!その気になればこたろーさんの頭の中に入って引きずってくることだってできるんです!≫

「・・・・・・ッ!?・・・・・・・・・!?・・・ッ!?」

「何怯えさせてんの友紀ッ!?」







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あきゅろす。
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