二度あることは三度ある
3
涙の再会
『ふええぇぇ瑠璃さあぁン』
「おーよしよしごめんねー寂しかったねー」
『ごめんねじゃないですよぉぉ!怖かったんですからねぇぇ!』
「うん、知らない場所で一人ぼっちにさせてごめん」
私が何をしたってワケじゃないけどさっ。
どっかの神様か何かの悪戯だろうけど逸れたのは事実だ。
素直に謝っておこう。
「・・・あれ?ダウジングマシンの反応がまだ遠い」
『?』
友紀を抱きかかえている腕につけたそれ。
ふと目に入ったポケッチの画面。
・・・まだ4キロむこうを進んでる?
まさか別のポケモン?
「・・・友紀、安らぎの鈴どっかに落っことしてきた?」
『・・・・・・ああああああぁぁぁあああッッ!!』
友紀の首にかけていた白い貝殻の形をした鈴のペンダントがなくなっていた。
持っていると一定時間ごとに体力を回復するアイテム。
涙目の友紀はうわーんと本気で泣き出す。
『落としてきました!!ごめんなさいッ!!』
「いや、こうして友紀が無事戻ってきたんだしいいんだけど・・・・・・友紀の落とした奴を持った子がこっちに向かってるのかな?」
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