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二度あることは三度ある
16

安堵







「・・・・・・あんた、昨日の・・・・・・」

「・・・あー・・・どうも。」

「・・・・・・なんで旦那と団子食ってんの」

「・・・・・・旦那・・・?ああ彼のことですか。何でと言われましても・・・川に落ちられたところお助けしたらお礼にと・・・としか」

「・・・・・・旦那・・・・・・」

「・・・もぐもぐもぐ・・・」






私だって今の状況を図りかねてるんだよと目の前の迷彩に言いたいのだ。

瑠璃はしっかり包まれていたためそこまで水の被害を受けていない手の上の一本の串団子を手持ち無沙汰に見る。



甘味が足りなくて城下に下りてきて団子を購入後、土手で食べようとしたらなぜか何もないところで転んで川の深みにはまってしまったらしい。

水泳が出来るかは知らないが団子を守ろうとしたためそのまま足がもつれ流され、そして流れてきた彼を瑠璃が拾った、と。

通りで服が微妙に濡れているわけだ。

団子は瑠璃がポケモン達と食べようと買ってきたものとあわせているのでみたらしや餡子やらででかい山を複数作っていた。





「お風邪を召されるのでは、と申してみたのですがお団子を消費してから・・・と聞かれないのです」

「・・・・・・もぐもぐもぐ・・・」

「・・・・・・ちょっと旦那、この子昨日の夜中城に侵入してきた奴だよ!分かってる!?団子食べてないで聞いて!」

「・・・・・・私もそれを言ったのですが・・・」

「もっくもっく」

『美味いなこのヨモギ』

『そうですね、私はこっちの焼餅が気に入りました』

「・・・・・・(なんでこいつらも食べてるんだろう)」








『貴殿があの馬の真の所有者だったのですな!』

『は、はあ・・・・・・』

『いやなるほどこやつはよく懐いてる!某など怯えて逃げられたもので!』

『はぁ・・・』








・・・なんであそこから焔尾たちも含めての団子パーティが始まったのかはもうしらん。

瑠璃は自分が買ってきたほうの団子を持ちながらため息をついた。

あ、迷彩さんも食べますか?







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あきゅろす。
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