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二度あることは三度ある


行動あるのみ









(心配だ、でもどうにもならんああでもあの子臆病だし泣いてないかな泣かされてないかなうあああ)

(・・・うん、落ち着こう今は腹ごしらえだ腹が減っては戦は出来ない戦なんぞやりたくないけど)



飯盒の中身を菜箸でかき混ぜ続けていると、やっと落ち着く感情の波。






「あなたは今どこで何をしていますか?この空の続く場所に居るのですか?・・・ってな」






・・・虚しい。

なんでこんな感傷的になってるんだろう私。

でも小声とはいえ黙っているよりはネガティブにはならないのでぼそぼそ続けてみる。



沸騰直前の飯盒をかき混ぜる手を止めた。

うん、ちょうどよく茹だった。



瑠璃は満足げに飯盒を火から降ろすために軍手をはめる。



(食事が終わったら、せめて門の前にでも行ってみよう)




今迎えに行くからね葵尾!



そんな気持ちを込めて小声で歌いだす。

・・・昼寝をしようとしないボールのなかの焔尾が。



『いつも傍で笑っていよう、あなーたの、すーぐそばーでー』




「・・・耳に付くからやめろ」

『じゃあ聞くな』




気に入ったらしい。





(いつものように笑顔でいてくれていますか?今はただそれを願い続ける)



「・・・・・・(どこのロマンチストだよ。)」



いや、焔尾は葵尾のことになるとこうなるのは普通だった。



諦めた瑠璃は飯盒に手を伸ばす。





『この後城に行くのか?』

「うーん、なんの前置きもなくお城に入れてくれるわけが無いしどうするか・・・・・・」

「なーにが?」

「あん?」




振り返ると、さきほどの迷彩忍者・・・いや、今は迷彩柄の服は着ていない一人の男が瑠璃の後ろに立っていた。




さっきの台詞聞かれたのかよ。

えー・・・・・・








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