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苦しい、悲しい、痛い

怖い、辛い、寂しい

冷たい、寒い、嫌だ

















爆発。

このときの衝撃はそんなものだった。



小さな小さな宝石を手に取った瞬間、流れ込んできた膨大な魔力。

すでにやみの魔法に浸かりきった木のすぐ傍に転がっていたせいなのか、

また別の原因があるのかは分からないが、とにかく恐ろしいまでの魔力が込められたそれ。



手に取った瞬間、雹の右腕が肩までどす黒い鈍色へと染まった。

突如、流れ込んでくる電流。










(が、あああぁぁああああぁぁぁぁあああッッッ!!!?)




――怖い痛い寂しい苦しい憎い辛い悔しい忌まわしい悲しい恨めしい寒い冷たい嫌だ嫌いだ怨めしい嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だあああぁあぁッ!!








跳ね飛ばされるような感覚が襲う。

ぐん、と反射するように海老反りになる身体。

結んでいたはずの髪の毛があちこちへ散乱する。



(あ、あ、あ・・・・・・)



頭が痛い。

雹はたまらず地面に脚を付いた。



(ぎぃ・・・、い、ぐッぎいいいい!)



手に握ったものから発される負のオーラ。

握り締めた右手はざわざわと不規則に揺れる。





右腕を掴む左腕すら鈍色へと変化していく。

苦しい。

この痛みから解放されたいと願う。

身体が叫ぶ。



早く離せ、苦しい!








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