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クリスマス。


懐かしい和風に整えた寝室で、目を覚ます。

雹は、あくびをしながら暖炉の前の肘掛け椅子に座った。

外は真っ白。

ここは毎年ホワイトクリスマスだ。

恋人も居ないのではロマンチックも何もないが。



服を着替え、大広間へ向かった。











コツコツコツ、という音。

なんか他とは比べて立派な梟がドアを突いている音だった。

寒いのを我慢して窓を開ける。

殆ど真っ黒な灰色の、良い餌を食べてそうなたくましい梟だ。

きっと金持ちの。



『・・・・・・寒い中、ご苦労様。』



雪をくっつけて入って来た梟をとりあえず箪笥の上に乗せた。

誰からだろう?

クリスマスプレゼントなら、殆ど貰い終ったと思うが。



(・・・・・・)



落胆。







−−−−



Dear サクラ


クリスマスパーティを催す。来い





from.ルシウス・マルフォイ


−−−−







『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』



宛名とほぼ変わらない文字数の文章に、落胆。

これは招待状ではない。

迷惑メールってやつだ。






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あきゅろす。
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