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ロンは全神経を赤い封筒に集中させ――開封した。

とたん、ウィーズリー夫人の大声が大広間中に響き渡った。




「車を盗み出すなんて対抗処分になってもあたりまえです!!!!首を洗ってまってらっしゃい―――」




ネビルは説教が終わる間中耳に指を突っ込んで目をつぶっていた。

同じく目を閉じていたハリーは何を思ったか目を一瞬目を細く開け、隣に座っている雹が涼しい顔をしているのに驚いた。

どうやらあらかじめ防音呪文のようなものをかけていたらしい。


やっと説教の声が終わったこと思えば、痛いほどの沈黙がおりて体が強張った。




「・・・ま、あなた方が何を予想していたかは知りませんけどね――」


「当然の報いを受けたって言いたいんだろう、わかってる」




『・・・ハリー、それ食べないのか?』


「・・・食べる気になれないよ」




ハリーの頭の中をしめるのはウィーズリー夫妻に大迷惑をかけてしまったこと。

申し訳なさ過ぎて、それを考えていてオートミールを残飯にしてしまった。






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二年生始めの授業はハッフルパフとの合同授業だった。


土まみれのスプラウト先生に引率され、三号温室へ向かったが、途中でギロルディ・ロックハートが茶々を入れた。

許可をほとんど取らずにハリーを連れて行ったのだ。(雹のことも探していたが諦めたようだ)







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あきゅろす。
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