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雪が降り止んで雨もやんだ頃、事件が起きた。


グリフィンドールが、2回のクディッチ勝利で寮対抗のリードを獲得したあのグリフィンドールが。

最下位に、なってしまった。


一夜にして、150点も、失っていた。



――ハリー・ポッターが、あのクディッチで二回も続けてヒーローになったハリーが、こんなに寮の点数を減らしたらしい。

そんな噂が流れ、ハリーは学校で一番の嫌われ者の位置づけとなっていた。









「・・ダンブルドアのところへ行かなきゃ。前からそうしなくちゃいけなかったのよ。

自分達だけで何とかしようとしてたら、今度こそ退学よ」


「証拠が無いよ!・・・・みんなどっちを信じると思う?作り話としか思えない」



もう二度と、危ないことに首を突っ込みたくないとハリーは目で語っていた。


まあ、それもそうだろう。

これ以上寮の点数を減らしては、申し訳がなさ過ぎる。

クディッチでさえも、救いにはならないようだった。







試験まで、あと一週間。





『・・隣、いい?』


「!、雹!」


『久しぶり。』


「君から話しかけてくるなんて珍しいね、・・それに・・」





このところ、3人はずっと勉強に打ち込んでいた。

ハーマイオニーにいたっては授業中に手を上げることもなくなり、黙々とひたすらに俯いていたのだ。


そんな孤立した状態の三人に話しかけた雹に、三人自身が驚いていた。




『・・たしかにそうだっけ。・・三人とも、根をつめすぎるのは良くないよ。』




三人とも、勉強に没頭することで周りの噂や注目から逃れようとしているように見え、

毎日夜遅くまで、三人だけで勉強会を開いていることに雹は危惧していたのだ。

このままでは、体を壊すのじゃないか?





『・・息抜きは大事だよ。勉強が息抜きなら、止めないけど』






黙ってしまった三人を見ながら、雹は息抜きの読書を始めた。




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あきゅろす。
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