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崩れ落ちそうな階段を登り、踊り場へと上がる。

その場所だけ埃が散乱し、何かがめちゃくちゃに暴れた後のようになっている。



ハリーは、頭の中で先ほど聞いたロンの悲鳴と何かの壊れる音が再生されて眉をひそめた。

ロンがクルックシャンクスを蹴り飛ばそうとするのはまだ想像が付く。

それによってクルックシャンクスが悲鳴を上げるのも。

だが、なぜロンは悲鳴を上げたのだろう?

この場所で、何かとロンは争ったのだろうか?

何と?






「ノックス、消えよ」





二人は同時に唱え、そっと一つだけ開いていたドアから次の部屋へと進んだ。

音が聞こえた。

うめき声、荒い呼吸音。




「・・・・・・」




ハリーとハーマイオニーは目配せをし、杖を構えて、同時に部屋の中へと乱入した。

バタン!とドアの蹴りあける音。

勢いをつけて、部屋へと飛び込む。





そこにあったのは――









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