[携帯モード] [URL送信]

番外編
F
「ん…」


眩しい…


ここ…ベッド?

あっそうか昨日…


隣には条が寝ていた。

2人とも裸のままだ。

僕は昔から周りから気をつけろとか、変態に好まれるとか言われてきた。


ずっと意味がわからなかった。


けど昨日のことで少し解ってしまった。
どうやら僕をそういう目で見る人がいるんだという事に。


「条にも随分言われてきたのにね…心配させてごめんね…」

サラッとオリーブ色の綺麗な髪に触れる。


「ほんと…これからは気をつけてクダサイ。」


「起きてたの?」


うつ伏せで目だけこちらに向ける。


「さっき起きた。」
「条…ありがと…」


下半身がはんぱなく重い。
まだ中に感触が残っている。

きっと体中キスマークだらけだろう。


「なーにが?」


「…ううん」


体中が条で埋め尽くされている。

沢山刻印してもらった。

体はガタガタだけど心は満たされている。

僕は貴方のもの。


「そして条は僕のもの。」


「そうだよ?今更…可〜愛い尋♪」


「だって…怖かったんだもん。僕がして欲しいのは条だけだもん。」


「ありがとう…何か照れるな。
でも本当に気をつけなきゃな。尋、少しは自覚したろ?変態ホイホイだってこと…」


「悲しながら…そうみたいだね。」



僕は言わなかった。

条も僕の中では変態の部類に入ってる事を…


僕の世界一愛しい変態さんなんだけどね…

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!