番外編
F
「ん…」
眩しい…
ここ…ベッド?
あっそうか昨日…
隣には条が寝ていた。
2人とも裸のままだ。
僕は昔から周りから気をつけろとか、変態に好まれるとか言われてきた。
ずっと意味がわからなかった。
けど昨日のことで少し解ってしまった。
どうやら僕をそういう目で見る人がいるんだという事に。
「条にも随分言われてきたのにね…心配させてごめんね…」
サラッとオリーブ色の綺麗な髪に触れる。
「ほんと…これからは気をつけてクダサイ。」
「起きてたの?」
うつ伏せで目だけこちらに向ける。
「さっき起きた。」
「条…ありがと…」
下半身がはんぱなく重い。
まだ中に感触が残っている。
きっと体中キスマークだらけだろう。
「なーにが?」
「…ううん」
体中が条で埋め尽くされている。
沢山刻印してもらった。
体はガタガタだけど心は満たされている。
僕は貴方のもの。
「そして条は僕のもの。」
「そうだよ?今更…可〜愛い尋♪」
「だって…怖かったんだもん。僕がして欲しいのは条だけだもん。」
「ありがとう…何か照れるな。
でも本当に気をつけなきゃな。尋、少しは自覚したろ?変態ホイホイだってこと…」
「悲しながら…そうみたいだね。」
僕は言わなかった。
条も僕の中では変態の部類に入ってる事を…
僕の世界一愛しい変態さんなんだけどね…
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