小説 D条side 思わず抱き締めた。 ほっとした。 でも他の野郎に触られた。 独占欲の塊だ。 尋…は抵抗しない。 てゆうか脇に腕を回してる? やばいドキドキしてきた… つうか下半身よ耐えてくれ!今割と良いとこなんだ。 尋の体は俺の両腕にすっぽりと収まる。想像したよりずっと華奢だ。 尋の髪からはシャンプーの良い匂いがした。 愛しい。可愛い。こんな気持ちになるなんて知らなかった。 「尋ぉ〜言ったじゃんか〜可愛いんだから自覚もってくれよ」 本当に尋は妙な色気がある。 知っているんだ。俺が尋を好きになってから、尋を見ているのは俺だけじゃない事。 だってずっと尋を見ているからね。 さっきの尋に触っていた野郎だってそうだ。 わざわざ一年の階に来てまで尋を見に来ていた事くらい。 俺の気持ちにきずいて欲しい。知っていて欲しい。 俺はいつからこんな臆病になったんだ。 「さっきの…身代わりじゃないよ。そのまんまの意味だから。」 やっと反応を示した尋は俺の腕の中からバッと顔を見上げた。 「僕…は…」 尋の声が震えてる。 「僕は身代わりは…すごく嫌だって思ったよ。」 え、じゃあ俺の気持ちが… 「ん〜なんでだろうねぇ〜〜〜」 … 尋のポワ〜ンとした口調。顔も?が浮かんでいる… 「尋…」 「なぁに?」(キョトン) 「尋の天然小悪魔」 ポカンとした尋の顔。 俺の可愛い小悪魔は一筋縄じゃいかないらしい… [*前へ][次へ#] [戻る] |