小説
B尋、暴走!
「うぇ?えぇっ?中嶋泣いてる?」
斎藤くんが狼狽える。
だって惨めすぎるじゃない。
意気揚々と僕だよーとか言ってポカーンとされて。
同じ浴衣だけど条と比較されちゃったら小石とダイアモンドくらい違う容姿の差。
こんな恋人でごめん。
男だし地味だし何の自慢にもならないよね。
「ごめん、僕情けない。少し頭冷やしてきます!!」
ダーッと走りだした僕。
「げっ尋?ちょっ」
焦る条。
草履を履いてるのをとんと忘れてた僕は
盛大にこけた。
「ぅぎゃっ」
屋台が並ぶ道の、人がひしめくど真ん中で。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!