小説
G
「もっとめくってみ!!ほんとに男の子かなぁ〜♪」
「すっげぇ可愛いけど男だよ。さわんじゃねぇよ…」
地を這うような低い低い声。
あぁ…体の力が抜ける…
「条…良かった…混んでたんじゃ…」
「いや、パラソルに携帯忘れたから尋も心配だし戻った。」
「じゃ、お兄さんたち…もう行くから…」
スゴスゴと去ろうとする真っ黒たち。
「オイ。」
「ハイっなんでしょう?」
条にビクビクする真っ黒たち。
「尋に謝れ。」
「俺たち何もして「早く」」
「「「ごめんなさい。」」」
条のガタイのでっかさと気迫に完全に押された真っ黒たち。
謝ってパーッと逃げていった。
…
「…はぁ…ごめんね尋。ほんっと俺が詰めが甘かった。まじ可愛いさあなどってた。」
「ん?条は何も悪くないっ助けてくれたし…地味でもやしで絡まれやすい僕が悪いよ。」
ほんっと弱っちぃもやし男だから。
「…。地味だったらそんな絡まれないよぉ?」
「そ?条、やっぱ僕も売店いく!!条といた方が落ち着く。」
「俺もその方が安心だな…行くかぁー」
そして焼きそばと麦茶と水とホットドックを買った。
「尋、お昼食べたら少し遊んでペンション戻ろうか。あそこのペンションを探検するのも楽しいよ♪」
わぁっ
「本当!!楽しそうっ条は僕が好きそうな事なんで解るのーっ」
本当びっくりだ。
「愛…だよね…」
フッとかっこつけながら言う。
でも
「条、口のはしにケチャップついてる…可愛い♪」
「俺はずかし…」
うわーとうなだれる条が可愛い。
条は可愛いね。
かっこいいし優しいし。
沢山の“好き”が見つかるよ。
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