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小説
A尋の気持ち
あぁ…


暑くなったなぁ…


もう少しで夏休みかぁ。



半袖にかえてからますますひょろっちぃ僕の腕が目立つ。




色白で、日に焼けないので女の子には羨ましがられる。





条に至っては…


「わー尋ほっせぇ腕!!俺が両腕押さえつけたら抵抗できないね♪」





「へんたいっ!!」

本当に条は変態だ。

こんな噂きいた事無かったのに凄く意外だ。

精悍な美形なのに何とも残念だ。




てゆうか押さえつける?


「押さえつける意味ないじゃん…」


と僕は不思議に感じたので言ってみた。





「あるよ」


ニヤっとそれは妖しい笑みを浮かべた。




「尋なんて押さえつけるの簡単だよ…ねぇもっと自覚持ってよ」




条の顔が少し困った表情にかわる。


でも…
「よく解らないよ」



本当に。。条の方がモテすぎてる自覚を持ってほしい。


最近じゃあ僕にベッタリで…女の子を遠ざけているような。



おかげで何だか妙な噂が…





『綾瀬条が中嶋にべた惚れらしい−…』





何言ってるんだろう。僕はただのモヤシだよ。男だし地味だし。





それを条に言ったら






「尋…どうゆうジャンルにモテているか知らないわけ?尋は可愛いんだからさぁ…」



よく解らないので僕より遥かに高い条の目線に向かい
「条は凄くかっこいいね。良いなぁ…」(上目遣い)


本音だよ。



それを言ったら


もんのっすごいエロい顔して
「……ねぇ抱き締めていい?」




と聞いてきた。




待った、ここ廊下。人も少しはいる。
てゆうか何で僕を抱き締めたい?



「だめ。変な風に見られるし僕なんかを抱き締めて何になるの?女の子達はどうしたの?」




条は急に真面目な顔して


「いらないよ。今の俺に女の子達なんて。ねぇ尋…たった1人が欲しいんだ。解らない?好きな人を抱き締めたいんだよ。初恋なんだ…」





それって……




誰かの身代わりに僕を抱き締めたいの?




似てるの?




何で胸がチクチクするの。



何で泣きそうになるの。


嫌だ
嫌だ
嫌だ





「僕は誰かの身代わりに抱き締められるのなんか嫌だっ他を当たってよ!!」



叫んだ。廊下を走り抜けた。




嫌だ…

嫌だ…

何で嫌なんだろう…

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