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小説
@
「尋」

「尋」





「ひーーろ!可愛いなぁ〜」



あれからとゆうもの、綾瀬条は僕にやたらと話しかける。


尋尋尋尋尋尋……



可愛いって何なんだ。
5月も半ば。人気のない放課後の教室に僕は日直で残っていた。何故か綾瀬条と二人きり…




「尋は癒やし系♪でも可愛いくてお色気あり♪」



…もう嫌…なにこの人。

セクハラ? いじめ?


お色気って男の…しかもこんなひょろい僕に使う言葉?


「お色気なら綾瀬の方があるよー女の子にもてるじゃん…それに僕は可愛くないもん…」





綾瀬はキョトンとした表情をさせ


「尋自覚ないの?」




「なにが?女の子にもてない自覚ならあるよー」


…はぁ〜〜〜



綾瀬は盛大なため息を吐いた…






「ねぇ尋ー俺さぁ条って呼んでほしいなぁーねっ」



「…綾瀬がそれで良いなら…うん…」




綾瀬は背の低い僕に目線を合わせ


「ねぇ呼んで?」




綾瀬条の美しい顔と僕の顔の距離に正直とまどうやら優しげな瞳に見つめられて恥ずかしいやらで…赤くなった気がする。




「あ…ぅ…」

恥ずかしい恥ずかしい。何で?男だよ相手は。

「あや…「呼んで?」せ…うぅ…」



無理と言おうとしたら遮られた。



えーーいっ



「じょ…条?」


恥ずかしくて俯いていたから上目遣いになった。



条は一気に顔を赤くさせるとバッと背を向けてしまった。






悲しい。勇気を出したのに。

何か変だった?



「条…僕なんか可笑しいこと言った?ねぇ」



「いや…うん…」




なに?







「すっげぇ可愛い…」









「危うく勃ちそうになった」



条について1つ解った。








綾瀬条は…変態だった。



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